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1960年代に描かれた壁画「ジラウドの最後の晩餐」修復プロジェクトが始動

ジラウドの最後の晩餐

リオデジャネイロ連邦大学(UFRJ)は今週(2015年1月3週目)、「壁画『ジラウドの最後の晩餐』公共修復研究室」を開設した。

同研究所は、ブラジルを代表するイラストレイター、漫画家のジラウド(ジラルド)が1967年に制作した巨大な壁画を修復することを目的に開設された。

修復プロジェクトはリオ市創設450周年記念事業のひとつであるUFRJカリオカ・プロジェクトの一環として行われる。

ジラウドの最後の晩餐

壁画は、ボタフォーゴにある同大学の所有地にあったカネカォン劇場のために描かれたもの。ブラジルにある壁画としては最も大きなもののひとつである同壁画はm幅32m、縦6mの大きさ。カネカォンの集客を目的に制作されたものだったが、ここ何年かは見ることができない状態だった。

「ジラウドの最後の晩餐」は、パブロ・ピカソやカンジド・ポルチナーリにインスピレーションを受けており、そこに、ラパの水道橋や小さなファヴェーラなどカリオカ的な要素が取り込まれている。しかし、軍事政権下にあった当時、この絵は批判され、反逆と見なされた。

リオデジャネイロ連邦大学(UFRJ)では、「壁画『ジラウドの最後の晩餐』公共修復研究室」をコーディネートする科学文化フォーラムと同大学美術学部が、今日、一部しか見られないようになっているパネルが、どういう状況になっているのか今月(1月)から徹底的な分析をはじめる(次ページへつづく)。

ジラウドの最後の晩餐

(記事提供/Agência Brasil、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)

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