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薗浦外務大臣政務官がブラジルを訪問。サンパウロで「ジャパンハウス」のための現地調査

ジャパンハウス

日本政府が世界6都市で設立を進める広報文化施設「ジャパンハウス」(仮称)の現地調査のため、外務大臣政務官の薗浦健太郎・衆議院議員(42、香川)が来伯した。

サンパウロ市文協(ブラジル日本文化福祉協会)で20日午後、現地報道陣の取材に応じ、設置候補地の視察、日系人らとの意見交換会を振り返って、「設立に向け関係者から運営協力を得られた」と滞在の成果を報告した。

「日系人からジャパンハウスに対する期待の高さを感じた。また外交樹立120周年という記念すべき年に、日伯関係の交流親睦の一躍を担えたことも光栄」とのべ、日系の議員、企業関係者らと懇談した結果、「運営に対する各所からの協力を得られることができ、有意義な出張となった」と総括した。

イビラプエラ公園内の日本館を訪問、慰霊碑も参拝した。両国関係については「改めて日本とブラジルの関係の深さ、歴史の長さを認識。さらなる関係強化を図らなければならない」との実感を口にした。

滞在は19、20日のみの2日間だったが、パウリスタ大通りで2、3カ所、聖市文協、ピニェイロス区のエルドラド・ショッピングセンターなど全部で5、6カ所を視察。開設地は帰国後に協議を進めるという。

「東京の政治家や役人だけで決めてしまうと間違いなく失敗する」という理由から、「ロンドン、ロス同様、サンパウロにもアドバイザリーボード(顧問委員会)、運営会議のような機関を設ける」と明言した。

「そこから出てくる意見を最大限に尊重させながら運営していく」と話し、第三機関として機能させたい意向だ。

「日本政府側が広報したい部分と、現地側が知りたい日本をすり合わせる。日本から一方的に発信していくことは避けたい」と答えた。

同会議の構成員は日本を良く知る人物や日系人らになるという。今回の訪伯で「ロベルト・ロドリゲス(ホベルト・ホドリゲス)元農務大臣、USP(サンパウロ大学)前学長のジョアン・グランジーノ・ローダス(ホーダス)氏などにご快諾を頂いた」と明かし、「日系企業、商工会議所の方々にも入って頂く」との見通しを語ったが、文協などいわゆる日系団体御三家の名前は、今の段階では挙がらなかった。

16年内の開設を目指しているが、予算が確定していないため、運営団体を決める公示・入札時期は現在未定。「時期が来たら在聖総領事館から広報していただく」と話し、具体的な開設時期に関しても「いつになるかは確約できない」と答えるにとどまった。

またこの日は文協で飯星ワルテル連邦下議、元連邦下議の安部順二氏、連邦下議に繰り上げ濃厚なウィリアン・ウー氏、羽藤ジョージ聖州議らと意見交換を行なった。文協の木多喜八郎会長、呉屋春美、山下譲二両副会長も同席した。

文協ビルも視察し、史料館、消防法に準ずる屋根の改修工事を行なう大講堂、4階の裏千家教場「伯栄庵」を訪れた。案内した木多会長によれば「政務官は深く感心していた」という。意見交換会の内容は明かさなかったが、「東京に持ち帰り日系社会の存在感を伝えてほしい。建設60年を誇る日本館に負けない立派な文化施設を期待している」と願った。

(写真・記事提供/ニッケイ新聞、写真/望月二郎)
写真はイビラプエラ慰霊碑で本橋幹久県連会長から説明を受ける薗浦政務官

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