バイーア名物、ボンフィン教会の階段のお清め式(ラヴァージェン・ダス・エスカルダス・ド・ボンフィン)行われる

2015年 01月 26日

ラヴァージェン・ダス・エスカルダス・ド・ボンフィン

儀式に使われる香り水とは、薬草で作られた聖水。もともとカンドンブレでは、オシャラ(カンドンブレの神の一人)の祭の際に、香り水で祈祷所や信者の身体などを清める儀式を持っている。

ボンフィン教会の階段のお清め式(ラヴァージェン・ダス・エスカルダス・ド・ボンフィン)は、オシャラの祭がルーツにあるとセルジッピ連邦大学のエウフラジア・クリスチーナ・メネーゼス・サントス准教授は指摘する。カンドンブレにおいて、ボンフィン教会に祀られているノッサ・セニョール・ド・ボンフィン(昇天の主イエス)はオシャラと重ね合わせられているという。

現在では、街をあげての祭のひとつとなっているボンフィン教会の階段のお清め式(ラヴァージェン・ダス・エスカルダス・ド・ボンフィン)は、カンドンブレの信者だけでなく、観光客や、宗教とは切り離して民間信仰の祭として楽しむ人も含めて賑わう。

その反面、宗教的な伝統も延々と受け継がれている。

(文/麻生雅人、写真/Mateus Pereira/GOVBA、参考資料/「Texts of Brazil 庶民の祭」(ブラジル連邦共和国外務省 文化部広報室))
写真は1月15日、バイーア州サルヴァドール市、ボンフィン教会の階段のお清め式(ラヴァージェン・ダス・エスカルダス・ド・ボンフィン)