イパネマ海岸でトップレスの女性たちが意思表示運動

2015年 02月 1日

トップレサッソ

「トップレサッソ(トップレスで行う活動)」はこれまでにもリオで行われてきたが、1月20日、また新たなが意思表示運動がイパネマ海岸で行われた。

活動に参加した内の2名は、インターネット投票で選ばれた「トップレサッソの女神」だった。現地メディア(「G1」同日づけ)が伝えている。

ナタッシ・ラマヤさんとカルラ・クレメンチさんは、2014年12月にインターネット投票で新たに選ばれた女性だった。50人以上の女性が登録した中で、10名のファイナリストが選ばれ、最終的にナタッシさんとカルラさんが選ばれていた。

彼女たちがビーチでパフォーマンスを始めると、男性たちの好奇の視線を集めた。しかし、その騒がれ方は年々、おとなしくなりつつあるようだ。

「今年は近づいて来た男性はとても少なかったですね。昨年はより多くの男性が集まってきました。私たちは、ゆっくりと時間をかけて、トップレスが自然な姿であり珍しいものではない状態にさせつつあるといえるでしょう」と、活動を主催するアナ・パウラ・ノゲイラさんはいう。

退行性の病気により13年間車椅子で日々を送っているナタッシ・ラマヤさんは車椅子でトップレサッソに参加した。

「私は、トップレスが性的にふしだらな行為ではないことを示しています。でも残念ながら、リオではそれは性的な目で見られます。気にしない人も多くなりましたが、まだここでは好奇の目でみられます」(ナタッシさん)

率先してトップレサッソを行い、この運動の顔となったアナ・パウラ・ノゲイラさんは、この行動は”抗議活動”ではないと語る。

「イベント『トップレス・リオ』は今日で始まってから1年がたちました。でもこの運動は、抗議運動であはありません。ビーチにおける自由を獲得するための運動です。誰もトップレスになる義務はありませんが、なってもいいという選択肢はあるべきです。そしてすべての女性が自分の身体を自由に表わし、心地よく過ごせるようになることを希望します」(アナ・パウラ・ノゲイラさん)

(文/加藤元庸、写真/Divulgação)
写真左がナタッシ・ラマヤさん、右はアナ・パウラ・ノゲイラさん