サンパウロ市、1月のデング熱感染者は昨年の3倍

2015年 02月 5日

デング熱

サンパウロ市役所が、今年(2015年)1月のデング熱感染者数が120人(感染の疑いで検査を受けている人は1304人)に達し、昨年同月の45人のほぼ3倍になったと発表したと2月3、4日付の伯字サイトが報じている。

水を再利用するために溜めている市民は、デング熱を媒介する蚊が発生しないよう、バケツや貯水タンクに蓋をすることが必要だ。

サンパウロ市役所は全市に2500人の動物原性感染症の専門家を派遣し、訪問指導を行う。
 
「デング熱は2、3年の周期で流行する。2010年は5866人が感染したが、翌年は減った。2014年は州全体でデング熱の流行が起きた」とサンパウロ市保健局、市民健康監視統括課(Covisa)課長のウィルマ・モリモト氏は述べた。

昨年はサンパウロ州全体で19万3636人のデング熱患者の発生が確認された。サンパウロ市では2万8995人が罹患し、14人が死亡した。

サンパウロ市保健局によると、今年の場合、同じ蚊によって伝染するチクングニヤ熱の罹患例は報告されていない。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Divulgação)
デング熱を媒介する蚊のひとつアエデス・アエジプチ