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水不足を受けて、サンパウロ州基礎衛生公社が下水処理など水の再生利用への取り組みを推進へ

下水処理サンパウロ

TVグローボの番組「ジョルナウ・ナシオナウ」は2月10日、サンパウロ州基礎衛生公社(SABESP)が下水処理による水利用を進める方針を発表したと伝えた。

これまでサンパウロ州基礎衛生公社(SABESP)は下水をすべて集約する仕組みを持っていなかったという。一部集めたものにしても32%は何の処理もされておらず、あるいは処理されていても簡易的な処理しかおこなっていないとのこと。

そのため下水は流れていく過程で水系を汚染していく。カンタレイラ水系の10倍の水を蓄えるビリングス貯水湖は未処理の下水による汚染がひどく、飲料水には回せなくなっている。SABESPは今になってやっとこの水源をもっと活用するための工事を始めることとなった。

サンパウロ大都市圏での水の消費量は膨大で、その水は、カンタレイラ水系に代表されるような、より低い土地にある水系から引かれてきている。今後はサン・ロウレンソ川あるいはパライーバ・ド・スウ川からの引水も見込まれている。

SABESPが運営する施設で唯一水の再生を行う設備は、石化コンビナート向けの再生水のみを扱っている。サンパウロ州立大学のイヴァニウド・エスパニョウ教授が言うにはこの水処理施設は5年以内に全面改修が必要になるとのことだ。再生水は住民への水の供給に大いに役立つはずだという。

「我々は未処理の下水を垂れ流しながら、一方でずいぶん遠くから水を運んできているが、今ここにある水を活用する方がずいぶん現実的なはずだ。大規模な施設を作る必要はない。今稼働している設備にろ過装置を付けるだけでもいい。そうすれば貯水池に流れ込む水も処理済みのきれいな水になり、人の生活用水として使えるようになる」(イヴァニウド教授)

今のところ、政府は水の再生利用のための小さな設備を2か所に設置すると発表している。

「もっと早くに着手していなかった理由は明らかだ。技術が発達した今でこそ経済的にも着手が可能になっているが、金銭的な理由で水の再利用については今まで何の方策も講じていなかったのは間違いない」(サンパウロ州基礎衛生公社(SABESP)・ジェルソン・ケウマン代表)

もう一つの課題は現行の給水システムから無駄をなくすことだ。上水5リットルのうち1リットルは古くなった配管からの水漏れで失われているのだ。1秒間に1万2千リットル失われている計算になる。

「サンパウロ市の水道の配管は古く、設置されてから70年がたっている。古いものは市の中心地にあり、再度引き直したり修理するのが非常に難しい」(ジェルソン・ケウマン代表)

(文/余田庸子、写真/Reprodução/Jornal Nacional/TV Globo)
政府は下水処理による水の再利用を推進するという。TVグローボのニュース番組「ジョルナウ・ナシオナウ」はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴のお問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで)

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