全国同時多発デモ、リオデジャネイロではコパカバーナで約2万5000人が抗議

2015年 03月 15日

同時多発抗議デモ リオ

3月15日(日)にブラジルの全州及び連邦直轄区で行われた同時多発大規模抗議デモ。リオデジャネイロでは、軍警察によると2万5000人、主催者によると4万人がデモに参加したという。現地メディア(「オ・グローボ」)が伝えている。

デモが行われたのは市の南部(ゾナスウ)、コパカバーナ海岸近辺。約800名の軍警察官が同地区に繰り出した。デモの行進では、ペトロブラス関連の贈収賄事件を追及する調査「ラヴァ・ジャット作戦」を指揮するパラナ州連邦地裁のセルジオ・モロ判事を応援するメッセージもみられたという。

デモのため、この日、通りはアトランチカ大通りで完全に封鎖された。通りにある銀行の支店はフェンスを用意、また、店舗のいくつかは店を閉めていた。

隣のニテロイ市でもイカライ海岸に300名のデモ隊が集結。また州の内陸部ではヴォウタ・ヘドンダ市でも抗議デモが行われた。

リオ市のデモに参加したおさわがせ議員のジャイール・ボウソナル下院議員(進歩党・PP)が、行進に参加していたサウンドシステムの大型車に上ろうとしたが阻まれた。ボウソナル議員はデモの主催者の一人に、演説を依頼されていたそうだが、同議員の登場はデモ隊によってブーイングが起きて阻まれたという。

(文/麻生雅人、写真/Tasso Marcelo/Fotos Públicas)
写真は3月15日、リオデジャネイロ市コパカバーナで行われた抗議デモ