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サンパウロFC、リベルタドーレス杯で前年王者に薄氷の勝利

サンパウロvsサンロレンソ

(3月)18日、サンパウロ市西部モルンビ競技場で、南米クラブチームNo.1を決めるリベルタドーレス杯、サンパウロFCと、昨年王者、アルゼンチンのサンロレンソとの一戦が行われた。

同じグループにはコリンチャンス、昨年ウルグアイ王者のダヌービオも入り「死の組」と呼ばれたが、コリンチャンスが3連勝と抜け出し、サンパウロとサンロレンソは共に1勝1敗。ベスト16に進出するために是非とも勝ちたい状況で、この一戦を迎えた。

試合はタレントに勝るサンパウロが終始押し気味にすすめたが、サンロレンソも粘り強い守りで対抗、サンパウロのシュートが2回バーに阻まれ、ゴールも微妙なオフサイドの判定で取り消されるという不運も重なり、終了間際まで0―0で推移していたが、後半44分にMFバストスが左からのセンタリングにヘッドであわせ値千金の先制点を奪いそのまま勝利した。

この試合で他に注目されたのは、昨年、特にホームゲームでサポーターの応援歌の大合唱が評判になった、サンロレンソのサポーターだ。

本国アルゼンチンの経済状況の悪さから、遠征してきたファンはほとんどみられなかったが、サンパウロ在住のアルゼンチン人ファン、昨年の南米制覇でファンになったブラジル人も含むおよそ200人が熱い声援を送った。

サンロレンソに限らずアルゼンチンのサポーターの特徴は、ムルガと呼ばれる同国のカーニバル期に演奏されるシンバルの音色を巧みにとりいれた打楽器隊と、ブラジルのそれと比べてかなり長い尺の応援歌だ。

ブラジル南部ポルトレグレの名門、グレミオとインテルはその影響を受けているが、ブラジルの応援歌は皆が長い歌詞を覚えて歌う根気がないのか、シンプルな掛け声に近いものが多いのに対し、サンロレンソは長尺で、時に物悲しいメロディが入りさえする。

18日も、母国を離れ普段生で見ることのできないチームを応援できる喜びをかみしめるかのように、少数ながらも1人1人が喉を張り上げ懸命に声援を送っていた。

サンロレンソはブエノスアイレスのチームだが、ブエノスアイレスと周辺都市には10以上のチームがあるので、ファンは他のチームと区別するために自らを「ブエノスアイレスのチーム」とほとんど呼ばない。チーム発祥の地、ホームスタジアムがボエド地区にあることから、「俺達はムルガが盛んなボエド生まれ、どんな時でも絶対に見捨てないどこまでもついていく~~」と延々歌っていた。

コリンチャンス、サンパウロFCと1次リーグを同居するサンロレンソは、アルゼンチン人の現ローマ法王”パパ・フランシスコ”をファンに持つという一面もある。

サンパウロFCに破れ1勝2敗となったが、優勝した昨年大会も1次リーグを2勝2敗2分で勝ち抜いていることから、全く諦めてはいないはず。勝ち点で上を行くサンパウロ市の両チーム、昨年の覇者が簡単に引き下がるとは思えず、リターンマッチも4月1日のサンパウロ戦、同16日のコリンチャンス戦と残されており油断は禁物だ.

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Friedemann Vogel/Getty Images)
3月18日、リベルタドーレス杯でのサンパウロ対サンロレンソ戦。中央はソウザ選手(サンパウロ)

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