ブラジルでビデオゲームや遊具を使った「ゲームテラピー」が注目

2015年 04月 29日

ゲームセラピー

一般の人には遊具や競争の道具であるビデオゲーム。だが、エヴェルトン・ジ・ソウザさんにとってのビデオゲームは治療ために欠かせない必需品だ。

エヴェルトンさんは脳性まひを抱えており、ブラジル北部のパラー州で始まった、ビデオゲームを使って訓練や治療を行う”ゲーミテラピア(ゲームテラピー)”を受けている患者の一人だ。

理学療法士のアナ・イレーニ・アウヴェス・ジ・オリヴェイラさんによると、ビデオゲームなどの最新技術は、子供や大人の治療手段としてますます注目されているという。 

最新技術を使った治療に使われるのはビデオゲームだけではない。

ゲームセラピー

タイッサ・シウヴァちゃん(7)はやはり、脳性まひで歩行などに不自由さを覚えているが、9カ月前から、体幹部や膝、骨盤、数箇所の筋肉などに密着させる金属製の金具が入った特殊な装着具を使った訓練を受け始めた事で、行動範囲やそのレベルが大きく改善している(「アジェンシア・パラー」4月27日づけより)。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Rodolfo Oliveira/Agência Pará)
技術支援開発センター(Nedeta)とパラー州立大学(Uepa)が共同プロジェクトで、無料で治療を行っている