ブラジルの2015年GDP、8位転落!? インドに抜かれる可能性

2015年 05月 16日

ブラジルGDPインドに抜かれる?

国際通貨基金(IMF)が4月に出したブラジルの国内総生産(GDP)は2015年に1%縮小するとの予想を受け、現地メディア「G1」が15日、ブラジルの今年のGDPは世界8位に転落するとの予想を発表した。

IMFの予想通りなら今年のブラジルのGDPは1兆9000億ドルになり、7.5%成長し2兆3000億ドルとなると予想されるインドに追い越される。

「G1」の予想では、今年のGDP1位は米国の18兆1000億ドルで、以下、中国11兆2千億ドル、日本4兆2000億ドル、ドイツ2兆8000億ドル、英国2兆8000億ドル、フランス2兆4000億ドル、インド2兆3000億ドルの後に、ブラジルの1兆9000億ドルが続く事になる。

2014年のブラジルのGDPは2兆3000億ドルと見積もられており、米国、中国、日本、ドイツ、フランス、英国に続く7位だった。

ブラジルのGDPランキングが最も高かったのは2011年の6位で、英国を抜いたと驚かれたが、2012年には再び英国に追い越され、7位に落ちていた。

ブラジル経済は減速後に景気後退(リセッション)も経験。今年も景気後退が起き、GDPが8位に下がれば、2009年の順位に逆戻りとなる。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Tony Winston/Agência Brasília)
写真はブラジリア、国道251号線からみる夕陽