伝説のボクサー、酔って妻と口論、自宅に放火

2015年 05月 30日

トウロ・モレーノ

5月26日、ボクサーのアデガルジ・カマラ・フロレンチーノ氏(77、通称トウロ・モレノ)が、妻のマリア・オリンダ・ファウカォン・ゴメスさんを脅し、自宅に放火して逮捕され、エスピリトサント州北西部の刑務所に入れられた。 

トウロ容疑者は、2012年のロンドン五輪で銀メダルを獲得したボクサーのエスキーヴァ・
ファウカォン・フロレンチーノと銅メダル獲得のヤマグチ・ファウカォン・フロレンチーノの父親としても知られる。

トウロ氏はエスピリトサント州サンタテレーザ市に在住。26日午後、ランニングに出たはずのトウロ氏が家でカシャッサを飲んでいるのを見た妻と口論となり、山刀を振り回して家具などに切りつけ、「殺すぞ」と脅した。トウロ氏は、身の危険を感じた妻が屋外に逃げた隙に自宅に放火して逃げた。

妻の通報を受け、自宅に駆けつけた警官が行方を捜したところ、路上に倒れていたトウロ氏を発見した。同氏が酔っていたため、警官は病院に運び、薬を飲ませた後に警察に連行した。

警察は、マリア・ダ・ペーニャ法で定めた女性への暴行と脅迫、ならびに器物損壊と判断し、保釈金として2千レアルを請求したが、トウロ氏が裁判官の前でのみ話すと言い放ち、保釈金も払わなかったため、コラチーナの刑務所に移された。

トウロ氏の娘で同州にすんでいるデウザ・ファウカォンさんは、母親は無事とした上、「内々の出来事だから、コメントは避けたい」と話している(27日付「G1」より)。

(記事提供/ニッケイ新聞、写真/Divulgação/Arquivo Pessoal)
写真はトウロ・モレノ氏(右)と妻のマリア・オリンダ・ファウカォン・ゴメスさん