ブラジルでも食品偽装! 新調査法で偽装が次々と発覚

2015年 06月 16日

食品偽装調査 ブラジル

TVグローボが6月12日、番組「ジョルナウ・ナシオナウ」で報じたところによると、ミナス・ジェライス州連邦大学の研究員たちが食品偽装を調査する画期的な方法を見出したという。

調査が行われたのはミナス・ジェライス連邦大学獣医学部の研究室だ。水牛の乳100%とうたった乳製品204のサンプルを分析したところ、31%に別種の牛乳が含まれていたという。

「牛乳は種類によっては人にアレルギー反応を起こさせます。アレルギー体質の人々は水牛の乳で作った製品を選ばなくてはなりません。この現実にかんがみるとこの偽装は深刻な問題だと言わざるを得ません」(ミナス・ジェライス連邦大学獣医学部デニージ・ヂ・オリヴェイラさん)

調査に使った方法は親子鑑定と同様、DNAの配列を分析することで種別を判定をするのだという。

この方法を使って魚の分析も行ったところ、メルルーサとして売られていた魚の70%が別の種類であることが判明した。タラは60%が遺伝子判定でタラではないという結果が出た。

現在調査チームは10種類の肉の分析に着手したという。

(文/余田庸子、写真/Reprodução/Jornal Nacional/TV Globo)
写真は「ジョルナウ・ナシオナウ」より、ミナス・ジェライス連邦大学獣医学部。TVグローボのニュース番組はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴のお問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで