ブラジルのジウマ大統領、ワシントンでオバマ大統領と面会

2015年 06月 30日

ジウマ大統領訪米

6月29日(月)、アメリカ合衆国を訪問中のジウマ・フセフィ(ルセフ)大統領は、合衆国のバラク・オバマ大統領と共にワシントンのマーティ・ルーサー・キング(キング牧師)記念碑を訪ねた。

キング牧師は1960年代に公民権運動の指導者として活動、人種平等を訴え続けた。ブラジルのメディア「G1」(電子版)が伝えている。

ジウマ大統領が合衆国に到着したのは27日(土)で、この日はニューヨークでスケジュールを消化した。28日(日)から29日(月)は、金融関係、インフラ関係など各分野のビジネスマンとの会合を持ったという。

ジウマ大統領はワシントン訪問の後、7月1日に向けてサンフランシスコ、カリフォルニアでも諸会合を予定している。

ブラジル大統領府広報室(Secom)の発表によると、29日(月)、ジウマ大統領とオバマ大統領はホワイトハウスで晩餐を共にしたとのこと。

30日(火)、両大統領は公務の会談と記者会見を行い、ジウマ大統領はビジネスセミナーにも参加する予定。

ジウマ大統領の訪米は、2013年10月に予定されていた訪米が米国家安全保障局(NSA)によるブラジル大統領をはじめ世界各国の首脳の通話盗聴疑惑によって中止されてから1年9か月ぶりとなる。今回のジウマ大統領の訪米の主な目的には、“対話の再開”と、ブラジル国内の空港、港湾、鉄道、道路などロジスティック計画への合衆国からの投資の誘致があるという。

ベルギーの「ル・ソワール」紙に掲載されたインタビューでジウマ大統領は、両国の外交の停滞について「過去の話」と語っているという。

ジウマ大統領訪米

(文/麻生雅人、写真/Roberto Stuckert Filho/PR)