7月2日、バイーアで“もうひとつの”独立記念祭、開催される

2015年 07月 3日

バイーアの独立記念日

「独立か、死か!」の「イピランガの叫び」でも知られる摂生王子ペドロ(後のドン・ペドロ1世)が、ブラジルの独立を宣言したのは1822年9月7日。

しかし、北東部バイーア州サルヴァドールでは毎年、一足早く7月2日に「ドイス・ジ・ジューリョ」として親しまれている独立記念祭が開催される。

2015年も、同日、サルヴァドールで独立記念祭が行われた。地元ニュース・メディア「アラトゥ・オンライン」、グローボ系列の「コヘイオ」などが伝えている。

1763年にリオデジャネイロに首都が移転するまで(ただしリオの首都は1960年まで)、ブラジルで最初に総統府が置かれていたことでも知られるサルヴァドール。ブラジルの中でも早くに独立運動が起こったこの土地は、1812年にポルトガルから攻撃を受けている。独立宣言後も実際にはブラジルとポルトガルとの抗争が続く中、最終的にはバイーアで1823年7月2日にポルトガル軍が撤退したといわれている(次ページへつづく)。

(文/麻生雅人、写真/Manu Dias/GOVBA)