JICA横浜海外移住資料館で終戦70年企画展示「海を超えたヒロシマ・ナガサキ」開催

2015年 07月 9日

海を越えたヒロシマナガサキ

JICA 横浜 海外移住資料館では7月18日(土)より、広島、長崎で原爆被爆後にブラジルを含む南北アメリカ大陸へ移住した移民たちの証言や歴史などを紹介する企画展示「終戦 70 年企画展示 海を超えたヒロシマ・ナガサキ」を開催する。

カナダ、アメリカ、メキシコ、ペルー、ボリビア、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイに移民した被爆者たちの体験談も紹介される。

関連企画で8月8日(土)には、JICA横浜4F「かもめ」にてパネルディスカッションと映像上演も行われる。

「終戦 70 年企画展示 海を超えたヒロシマ・ナガサキ」
会場:海外移住資料館 企画展示室
開催期間:2015年7月18日(土)~9月27日(日)
入場料:無料
主催:独立行政法人国際協力機構(JICA)

「パネルディスカッションと映像上映」
会場:JICA横浜4F「かもめ」
開催日:8月8日(土)

第一部 パネルディスカッション 13:00~15:00
<パネリスト>
竹田信平(アーティスト、映像作家)
和氣直子(ミシガン州立大学教授・歴史学)
下田健太郎(慶應義塾大学大学院文学研究科・博士課程(人類学))
<コメンテーター>
久光翔、須藤遼、山本晶子
(慶應義塾大学大学院文学研究科)
<コーディネイト>
柳田利夫(慶應義塾大学文学部、JICA横浜海外移住資料館学術委員)

第二部 映画上映(15:30~17:00)
「ヒロシマ・ナガサキ ダウンロード」(2010年、竹田信平監督、73分)
北米に渡った被爆者を若者ふたりが訪ね、自分たちにとっての原爆の意味を探るロードムーヴィ。

JICA 横浜 海外移住資料館
開館時間:10:00~18:00(最終入館 17:30)月曜休館 月曜が休日の場合は翌火曜休館
神奈川県横浜市中区新港 2-3-1
Tel: 045-663-3257
みなとみらい線「馬車道駅」(4番出口)下車徒歩約8分
http://www.jomm.jp/events/index.html#umi

以下、「JICA 横浜 海外移住資料館」プレスリリースより。

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2015年は、終戦70年。そして、広島、長崎への原爆投下からも 70 年になります。高齢により、被爆者が減少していき、原爆の記憶が風化していく中、その体験をいかに後世に伝えていくかは、平和を願う地球市民としての日本人の大きな課題となっています。

その一方で、1945年のあの夏に広島、長崎で被爆し、北米・南米大陸に移り住んだ人々がいることを知る人はほとんどいません。

人類史上二度とあってはならないあの記憶を別の角度から捉えることで、多面的に後世に伝え、風化しない記憶として後世に伝える必要があると考えています。

そこで、映像作家/アーティスト竹田信平氏が、2005年から8年以上をかけ、カナダ、アメリカ、メキシコ、ペルー、ボリビア、ブラジル、アルゼンチン、パラグアイを回り、60人以上の北米・南米大陸に暮らす被爆者たちの体験談を収録。

それをもとに写真やプロジェクションと音声などのマルチメディアを駆使して、北米・南米大陸に移り住んだ被爆者の歴史、移住の背景、現代の生活、精神的な痛み、彼らの発信活動などを、個人史をとおして紹介します。

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(文/麻生雅人、写真提供/JICA横浜 海外移住資料館)