【7月21日誕生日のブラジル有名人】コンスエロ・ジ・パウラ
2015年 07月 21日訪問者(Vista):DVD、CD「ネグラ」収録
ブラジルで最も美しい声を持つ女性歌手の一人…。シンガーソングライター、詩人のコンスエロ・ジ・パウラの誕生日を祝して、コンスエロと親しいマラ・フェールさんが、コンスエロの代表的なレパートリーの曲名を日本語に訳してYoutubeにUP。ぜひ日本でコンスエロを紹介して欲しいとMega Brasilにコンタクトを取って来た。
マラさんが作成したyoutubeのファイル(全9曲)と、コンスエロのプロフィールを紹介しよう。
コンスエロ・ジ・パウラは1962年7月21日、ミナスジェライス州の薬剤師の一家に生まれた(現在はサンパウロ市在住)。
幼少時から、故郷に伝わるコンガーダ(ミナスジェライス州に伝わる黒人文化を色濃く持った宗教で、独特の音楽を奏でる)や、フォーリア・ジ・ヘイス(ポルトガルから伝わったキリスト教の“三博士”にちなんだ行列祭)に親しんで育った。
オウロプレットにある薬学の大学に進学したコンスエロは、大学のコーラス部にも所属。同時に故郷に伝わる伝統音楽を研究、ヴィオラォンやパーカッションも学んだ。
1982年、ミナスジェライス州南西部ムジカ・ポプラール・ブラジレイラ音楽祭で新人歌手賞を受賞。
1998年、CD「サンバ、セレスタ&バイアォン」を自主制作で発表。ブラジル北東部の音楽からミナスジェライス州の伝統音楽、労働歌などを洗練されたアレンジで生まれ変わらせた。同作品は2000年にダブリウ・レーベルから再発売されて広く流通した。
2002年、2作目の「タンボール&フローリス(太鼓と花)」を発表。女性打楽器奏者カッシア・マリアとのコンビによる演奏も注目を集める一方、美しい歌声の歌手として広く注目を集めた。
2004年、3作目「ダンサ・ダス・ホーザス(薔薇のダンス)」を発表。同アルバムではサンパウロのサンバ詩人フーベンス・ノゲイラを作詞に迎えて、粋な世界観を作り上げた。
2008年、日本でベストアルバム「パッチワーク」が発売される。
2010年、詩人ルシア・アハイス・モラーリスとの共著で、詩人として「予期せず生まれた詩」を刊行。
2011年、ダンタ・オゼッチ(ヴィオラォン)、ゼカ・アスンプサォン(コントラバス)、エロイーザ・フェルナンデス(ピアノ)、セルジオ・ヘジ(ドラムス)、アリ・コラーリス(パーカッション)、ファビオ・タグリアヘリ(鉄弦ヴィオラ)、ゼジーニョ・ピトッコ(クラリネット)など錚々たるメンバーと共に行ったショウを収録した初のDVD作品「ネグラ」を発表。同時にCD版「ネグラ」(4作目)も発売。
2013年、5作目の「カーザ(家)」を発表。再びフーベンス・ノゲイラとコンビを組んでの作品となったが、フーベンスにとって遺作となってしまった(2012年2月22日に他界)。
2014年、6作目の「テンポ・イ・オ・ブランコ」を発表。これまでコンガードなど伝統音楽のリズムを土台にした音楽を作って来たコンスエロが、打楽器を排した表現に挑戦。歌詞の世界をより視覚的に浮かび上がらせている。
音色(Timbre):CD「オ・テンポ・イ・オ・ブランコ」収録
瞳(Retina):CD「薔薇のダンス」収録
ガンザのリズム(Na pancada do Ganzá):CD:「サンバ、セレスタ、バイアォン」収録
田舎暮らし(Moro na roça):CD「太鼓と花」収録
船乗り:CD「カーザ」収録
白い月(Lua Branca):CD「サンバ、セレスタ、バイアォン」収録
夜明けの輪舞(Ciranda de anoitecer):DVD、CD「ネグラ」収録
たたかいの歌(Canto de guerra):CD「薔薇のダンス」収録
コンスエロ・ヂ・パウラの公式HPはwww.consuelodepaula.com.br。
(文/麻生雅人)