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ブラジル、6月の失業率は過去5年で最悪の水準に。賃金水準も低下

失業率過去最悪に

今年(2015年)に入りメディアで経済危機の文字が踊り続けるブラジルだが、そんな状況を裏付けるようなデータが発表された。

TVグローボが7月24日、番組「ボンジーア・ブラジル」で伝えたところによると、今年6月の失業率は過去5年間で最悪の水準にまでのぼり、賃金水準も低下しているという。

雇用の減少は民間の建設業で目立っているが、徐々に小売・サービス業にも広がりつつある。

観光のハイシーズンにおいてさえホテルでは解雇が行われている。バイーア州サルヴァドール市は常夏の、年中が観光シーズンの町だが、そこですら解雇が増えている。

「この経済危機の中、ホテル、レストランやバールで人の雇用が減っています」(失業中のアントニオ・メロさん)

アントニオさんは調理補助の仕事を失ったが、次の仕事を見つけるのに苦労している。ブラジルの6大都市圏において170万人がアントニオさんと同様の状況にある。

ブラジル地理統計院(IBGE)の計算によると、6月の失業率は6.9%で2010年6月以降、最悪の数字となった。

調査対象となった6大都市圏で最も失業率が高かったのはサルヴァドール都市圏の11.4%で、昨年の9%から1年間でさらに悪化した。

「以前はここまでひどくはありませんでした。確かに次の仕事が見つかるまで少し時間はかかったことはあったけど、求人自体は常にありました。でもこの経済危機では全然見つかりません」(失業中のアナ・クリスチーナ・サントスさん)

民間の建設業から始まった解雇の波はホテル、運送、メンテナンス、美容業などのサービス業にも押し寄せ、6月単月で過去最高の11万4千人が失業に至っている。続いて多いのは小売業の9万5千人だ。

「大量解雇があって大勢の人が職場を去りました。私もその中の一人です」(元販売員で失業中のジャミリ・ヂ・ジェズースさん)

ジャミリさんも懸命に次の仕事を探しているが、まだ見つかってはいない。

職を失っていない人にとっても状況は厳しい。今年6月の平均賃金は0.8%伸びたとはいえ、昨年6月と比較すると2.9%下がっている。

「給与水準の高い人を解雇し、安い人を雇う動きが広くみられるようになってきました。それが平均賃金の低下という形で表れています。平均的に国民が得られる収入が去年よりも少なくなっているということです」(IBGEバイーアの情報コーディネーター、ジョイウソン・ホドリゲスさん)

「現実から目をそらしていても仕方がありません。うまくいかないことばかりかもしれないけど、希望を持ちづづけるべきです。うまくいくと心から信じることです」(3月以降失業中のブラス・シウヴァ・フィーリョさん)

(文/余田庸子、写真/Reprodução/Bom Dia Brasil/TV Globo)
写真は「ボンジーア・ブラジル」より。TVグローボのニュース番組はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴のお問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで

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