18歳のブラジルの神童ジェルソンはローマへ

2015年 08月 7日

ジェルソン

ブラジルのサッカー界において、ネイマールの次世代のスーパースター候補として名前があがるジェルソンの獲得先がスペインやブラジルで話題になっている。

フルミネンセの18歳のMF、ジェルソン・サントス・ダ・シウバが、2015年1月にはチャンピオンズリーグ覇者のバルセロナへ移ると、彼の父マルコス・アントニオ・ダ・シウバ氏が語ったとのことで、スペインのメディアがこの話題を取り上げている。

マルコス氏はは8月3日(月)に「ムンド・デポルティーボ」紙とのインタビューに答えて、バルセロナが息子ジェルソンとサインする優先権を持っていて、2015年の初めにはバルセロナのキャンプ・ノウに向かうことだろうと語ったという。

「ジェルソンはこの1月にフルミネンセでしばらく活動した後、バルセロナに行く。ジェルソンはバルセロナでプレイするだろう。他のクラブからのオファーには感謝しておる。私の息子が頑張っていることの証だからね、だが、私たちはもう決めている。ジェルソンはバルセロナを望んでおり、それは彼の夢だ」(マルコス・アントニオ・だ・シウバ)

しかし、8月5日(木)のスペインの「マルカ」紙、「アス」紙、「スポルト」紙はこぞって「(ジェルソンの行く先は)未定だが、イタリアのローマ行きが濃厚」と取れるニュースを報道。同日には「グローボ・エスポルチ」などブラジルのメディアも、ジェルソンはローマと契約したと報じた。

フルミネンセのプレジデンチ、ペテル・シエンセン氏は5日(木)リオデジャネイロで、メディアに対し、ジェルソンはイタリアのローマへ行くことを公表した。ペテル氏によると、ジェルソンは今年の12月まではフルミネンセにとどまり、1月にローマへいくとのこと。

ローマが支払う契約金は1600万ユーロと見積もられている。またペテル氏は、バルセロナは優先権を得るためにフルミネンセに支払っていた320万ユーロを支払っていたが、この権利を行使しなかったと語り、優先権料は返却しなければならないとも語った。

(文/加藤元庸、写真/Rafael Ribeiro/CBF (17/01/2015))
写真は2015年1月17日、ウルグアイと対戦したU20ブラジル代表のジェルソン(真ん中)