サンパウロで「目で見る女子サッカー展」開催中

2015年 08月 30日

「ヴィジュアルで知る女子サッカー展」

FIFA女子ワールドカップ大会の開催年でもある今年、ブラジル、サンパウロにあるサッカー博物館では女子サッカーを紹介する「目で見る女子サッカー展」が開催されている。サンパウロ州が広報している。

展示は、1988年に中国で開催された「FIFA女子招待トーナメント」に出場した、最初の女子サッカーブラジル代表選手24名にオマージュをささげた展示からスタートしている。

「バロックの天使たち」と名づけらている2階の3番目の展示室では、FIFA最優秀選手賞を5回受賞しているマルタ・ヴィエイラ・ダ・シウヴァ、20年もブラジル代表として活躍し続けるフォルミガ(37)の展示も。

ブラジルのサッカーの歴史を写真でたどる、2階8番目の展示室「オリージェン」の展示では、1941年にヴァルガス政権下で女子サッカーが禁止されるまでの最初の女子チームの軌跡が示されている。

3階奥の展示室「ダンサ・ヂ・フッチボウ」では、ジャーナリストで作家のマルセロ・ドゥアルチが脚本を手掛けた3本のビデオで、クラブや国内リーグの歴史を紹介している。この展示ではアマチュアやプロを含めた数々の女子サッカーのパイオニアたちが紹介されているが、中でも、世界初のFIFが公認した女性審判レア・カンポスにスポットが充てられている。レア・カンポスは、1971年にメキシコで開催された初のFIFA公認による女子サッカーの国際試合で審判を務めた。

この展示は選手自身や各クラブ、国内外の記念施設などの協力を得て実現したという。

「目で見る女子サッカー展」
サッカー博物館(パカエンブー・スタジアム、チャールズ・ミラー広場)
開催中~12月30日まで
入場料:一般 6ヘアイス(レアル)、学生・教師・高齢者 3ヘアイス(レアル)
開館:9時~18時(入館は17時まで)

(文/麻生雅人、写真/Gilberto Marques/A2IMG)