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ブラジルのマリーナ・シウヴァ元環境大臣が初来日。シンポジウム「持続可能な開発と環境保護」開催される

マリーナ・シウヴァ

2010年と2014年の大統領選挙に出馬したことでも知られるブラジルの元環境相で、環境活動家のマリーナ・シウヴァ(マリナ・シルバ)氏が10月10日(土)、初来日した。

マリーナ氏を招聘したのは毎日新聞社。10月12日(月)に東日本大震災被災地となった宮城県名取市を視察。13日(火)は上智大学にて来日記念シンポジウムに参加した。

マリーナ・シウヴァ氏は1958年2月8日生れ。ブラジル北部アクリ州生まれ。アマゾン地方の奥地でゴム樹液採取人の家庭に生まれ育った。16歳まで読み書きができなかったが文字を学んだ後、大学も卒業。リオブランコ市会議員、アクリ州議会議員を経て、1994年には連邦議会の上院議員に。2003年から2008年には環境相を務めた。

10月13日(火)は、来日したマリーナ氏を迎えて上智大学10号館講堂で「持続可能な開発と環境保護~シルバさんと語ろう地球の未来」と題された来日記念シンポジウムが開催された。

早下隆士学長

早下隆士・上智大学学長は「2011年に発生しました東日本大震災と、その後の福島原発問題からまだ復興の道のはざまにございます。さらに近年は火山噴火、大型台風、竜巻災害など、日本列島を取り巻く自然災害の深刻さはとどまるところを知りません。自然災害の大型化の根本原因は、開発の在り方と環境破壊にあると考えられます。本日のシルバ(シウヴァ)さんのアマゾンの環境保護活動に関するお話は、私たちにとって実に身近な問題としてとらえることができるお話だと確信しております」と開式の辞を述べた。

伊藤芳明

主催者を代表して毎日新聞社の伊藤芳明専務取締役主筆は、2005年から同社が取り組んでいるMOTTAINAIキャンペーンをけん引してきたケニアのノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイ氏とマリーナ氏との縁を紹介した。

「シルバ(シウヴァ)さんは生前のマータイさんと2度、お会いになったそうです。生い立ちが似ているせいか、以前から知っていたような親近感を持ったと語っておられます。またマータイさんが国際的な環境賞のソフィー賞を受賞されていますが、そのあと5年してシルバ(シウヴァ)さんも同じ賞を受賞されています。また、2006年のトリノ五輪のとき開会式で五輪旗の旗手を務めましたが、おととしのロンドン五輪ではシルバ(シウヴァ)さんが旗手を務めました。マータイさんは生前、アマゾン川の流域とコンゴ川の流域、アジアの熱帯雨林は地球の3つの肺である、とおっしゃってその保護に尽くされてきました。MOTTAINAI運動が始まって10年、この記念すべき年に私たちは、マータイさんの遺志を継ぐ後継者ともいうべきシルバ(シウヴァ)さんに協力して、第二の肺であるアマゾン川の熱帯雨林の保護にも取り組んでいきたいと考えております」(伊藤芳明専務取締役主筆)

アンドレ・コヘーア・ド・ラーゴ大使閣下

マリーナ氏が環境大臣を務めていた時代に政治の場で交流を持ち、ともに環境問題に取り組んだアンドレ・コヘーア・ド・ラーゴ駐日ブラジル大使(日本へは2013年11月に赴任)は、マリーナ氏の活動の重要性について紹介した。

「当時、マリーナ議員が取り組んだ活動にはブラジルにとって重要な3つのテーマがありました。森林伐採の問題、持続可能な発展、気候変動などについての国際的な交渉です。コペンハーゲンで2009年に行われた国連気候変動会議(COP15)のとき、ブラジルは最も多くCo2を削減した国でありました。約40%の削減を可能にしました。削減できた大きな要因は、森林伐採を抑制できたからです。これを行うためには多くの省庁、そして地域のコミュニティが協力しました」(アンドレ・コヘーア・ド・ラーゴ駐日ブラジル大使)

「二つ目のテーマ、持続可能な発展についてですが、ブラジルはクリーンエネルギーを持っています。電力の80%は水力によるもので再生可能エネルギーとなっています。ブラジルの成長を支えさらなる発展を目指すにはエネルギーの創出が必要ですが、マリーナ・シウヴァ大臣が行ってきた政策は現在もブラジルの政策においてプライオリティの高いものです」(アンドレ・コヘーア・ド・ラーゴ駐日ブラジル大使)

「三つ目のテーマ、国際的な交渉について。特に気候変動枠組条約と、生物多様性条約について、これらは1992年にリオで行われた地球サミットでも大きな議題となりましたが、その後のこれらのテーマは国際的な議論の中が進められていますが、生物多様性条約はマリーナ氏が大臣を務めていた時代にブラジルは、目標達成を行う議論の交渉の舞台のカギとなる役割を果たしています。そういた中で私はマリーナ・シウヴァ議員から多くのことを学ばせていただきました。そんなマリーナ氏を日本で、駐日大使としてお迎えできることを大変うれしく思います」(アンドレ・コヘーア・ド・ラーゴ駐日ブラジル大使)

(次ページへつづく)

(写真・文/麻生雅人)

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