日本からブラジルにキンドルを送ってみた。税金は…!?

2015年 12月 7日

キンドルをブラジルに送ってみた

さて、荷物に輸入関税が課せられた場合には、自宅まで届けてくれません。最寄りの郵便局で税金を支払わなければなりません。

この場合、郵便局から荷物到着の知らせが届くのですが、このお知らせが届くまでに一週間以上遅れることもあります。

そのため、ブラジルにEMSを送る場合には、問い合わせ番号を確認し、郵便局のサイトで荷物の追跡をするようにしています。EMS追跡サービスで、最寄りの郵便局に荷物が届いたことが確認できたら、郵便局からの通知を待たなくても、郵便局で荷物を受け取ることができます。

EMS追跡サービスをチェックしたところ、荷物は11月24日にブラジル届いて、「保管」されていると書いてあります。

我が家には24時間常駐のポルテイロ(管理人)が居るので、不在で持ち帰るということはあり得ません。つまり、配達されずに「保管」されているということですから、輸入関税を課せられたということになります。

気になるのは、輸入関税がいくらになったのか、ということです。

郵便局で関税の支払指示書を確認すると、182.51レアルの税金が課せられていました。日本円にしておよそ6,000円くらいです。

商品名を「Book Reader(used)」として、低めの金額で申告していたのですが、関税の支払い指示書にはしっかり「キンドル」と書いてあり、課税評価額は304.18レアルとされ、その60%の輸入関税が徴収されたのでした。

指示書を良く読むと、次のように書いてありました。

「O valor será calculado a partir do preço de produtos similares ou pelo valor declarado pelo remetente.(税額は、商品に類似するものの価格、又は荷送人が申告した金額により計算されます)」。

今回の場合は、前者の価格が採用されたようです。

というわけで、キンドルをブラジルに送ってもらうのに係ったコストは、全部で20,380円となりました(=本体 12,280円+EMS送料 2,100円+関税 6,000円)。

これなら、ブラジルのAmazon.com.brで買った方が安いです(479レアル=約15,500円)。

とはいえ、ブラジルで本体を購入しても日本のAmazonのアカウントが利用できるかどうか不安でしたし、良い実験もできたので、結局日本のキンドルを購入して良かったと思います。

(写真・文/唐木真吾)

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著者紹介

唐木真吾 Shingo Karaki

唐木真吾 Shingo Karaki
1982年長野県生まれ。東京在住。2005年に早稲田大学商学部を卒業後、監査法人に就職。2012年に食品会社に転職し、ブラジルに5年8カ月間駐在。2018年2月に日本へ帰国。ブログ「ブラジル余話(http://tabatashingo.com/top/)」では、日本人の少ないブラジル北東部のさらに内陸部(ペルナンブーコ州ペトロリーナ)から見たブラジルを紹介している。
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