カーニバル期間、騒ぎを避けたい人はバカンスへ!?

2016年 02月 9日

bento goncalves

世界で最も有名な祭のひとつ、カルナヴァル(カーニバル)もそろそろ終わりに近づきつつあるブラジルだが、祝日としての過ごし方は人とそれぞれだ。

この時期、街の喧騒から離れたいと旅行会社を訪れる人は実はかなり多く、国内旅行を扱う旅行会社にとってはなにげに書き入れ時なのだとか。

TVグローボが番組「ジョルナウ・オージ」で2月6日に伝えたところによると、カルナヴァル時期を静かに過ごしたい人たちに人気なのは、南部でのブドウ収穫ツアーなのだそうだ。

南部リオ・グランヂ・ド・スウ州の山間部、セーハ・ガウーシャではカルナヴァル時期はブドウの収穫期でもある。祝日を楽しみたいけどお祭り騒ぎには関わりたくない人にはちょうどいい、穏やかに過ごせる観光メニューだ。

ブドウの房が実った弦が限りなく続く風景は観光客を魅了し、近隣の128室を擁するホテルは満室だという。観光客は世界中から訪れるものの、この時期に最も多いのはリオからの観光客だという。

ワインの名産地、ヴィニェードス渓谷のツアーでは観光客はワインができるまでの工程を学び、何種類かのワインを試飲できる。当地は世界中で評価の高いスパークリングワインの産地だ。

ワイン農園を多く擁する町、ベント・ゴンサウヴェスはワイン以外の楽しみ方も提示している。観光客はこの町で19世紀の終わりに建てられた家で独自の食文化に根差した料理を楽しむこともできる。

経済の発展とともに、ブラジルの様々な分野で選択肢が広がっているといえよう。

(文/余田庸子、写真/Luiz Chaves/Palácio Piratini)
写真は2015年1月16日、ベント・ゴンサウヴェス。ぶどうの名産地でワイナリーが数多くあるこの町では1月に収穫が始まる。収穫開始を祝う式典に出席したジョゼー・イヴォ・サルトリ知事