ファッションの絵本「ファッションぬり絵」日本語版発売

2016年 03月 10日

アンドレ・パウロ・フェヘイラ

ファッションデザイナー、テキスタイルデザイナー、イラストレーターとして幅広く活躍するパウロ・アンドレ・フェヘイラが手掛けた大人のためのぬり絵本「ファッションぬり絵~ぬり絵でたどるファッションの歴史~」の日本語版が刊行されることになった。

ブラジル版は2015年に刊行された。これを読んでほれ込んだ翻訳家の黛直子さんが奔走、日本での出版を実現させたものだ。翻訳も黛さんが手掛けている。

「実は昨年の5月、Facebookでこの本(ブラジル版)のことを紹介して『日本でも出版できるように協力しようと思っています。実現したら嬉しいな』と書いたのですが、当時は日本版の出版は自分にとって夢に近いような話でした。それが不思議なことにトントン拍子で出版が決まり、今年度中に発売されることになりました」(黛直子)

「大人のぬり絵」といっても、本書は、最近よく書店の特設コーナーに並べてあるぬり絵本とは大きく異なる点がいくつかあるという。

スケート選手の浅田真央がインタビューで語ったことでも知られる「大人のぬり絵」は、黛さんによるとここ数年、世界的なブームとなっており、このブームがはじまったのはフランスからだという。しかし最近日本では、「ぬり絵は認知症予防に効果がある」と言われ始め、その影響もあってか、適当に作られ、大量生産されているぬり絵本も多いのだそうだ(次ページへつづく)。

(文/加藤元庸、写真提供/文化出版局)