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オーデブレヒチがブラジル石油公社との共同事業ブラスケンの持分を売却か?

オデブレヒト 石油事業から撤退か

元大統領も捜査の対象となった贈収賄スキャンダルに揺れるブラジル国営石油会社(ペトロブラス)。そのペトロブラス傘下の石油化学事業会社ブラスケン(Braskem)にも、本丸大揺れの影響が出始めた模様だ。

ブラジル現地紙「オ・グローボ」が3月11日づけで伝えたところによると、ペトロブラスと共同でブラスケンの事業を行っているブラジル総合建設会社大手オーデブレヒチ(オデブレヒト)が、ブラスケンへの出資持分の売却を検討しているという。

オーデブレヒチはブラスケンの大株主だが、情報筋によると、現在検討中とはいえブラスケンの出資持分を譲渡し、同社の石油化学事業から撤退する可能性が高いとのことだ。

今のところオーデブレヒチは売却を否定し、ペトロブラスは質問状に回答していない。

ペトロブラスは2016年1月、ブラスケンへの36%の出資持分売却を決定し、現在ブラデスコグループのブラデスコBBI(ブラデスコ投資銀行)と持分譲渡先について協議中とのことだ。

現在までのところ、持分取得に関心を示しているのはブラジル国外の3社(次ページへつづく)。

(文/原田 侑、写真/Rovena Rosa/Agência Brasil)
写真は2月22日、23次ラヴァ・ジャット作戦作戦により連邦警察の捜索を受けたオーデブレヒ

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