ブラジルサッカー選手の82%は月給3万円以下!?

2016年 03月 16日

ネイマール

ブラジルサッカー連盟(CBF)は、自身の公明正大さを示すため、興味深い情報を公表した。

開示されたブラジルサッカー連盟の情報によると、ブラジルのチームに在籍するサッカー選手28,203名のうち、82.4%にあたる23,238名の選手の月給が1,000レアル(約3万円)以下であるという。

月給5,000レアル(約14万円)以下の選手も含めると、その割合は96.08%となる。

その一方で、月給500,000レアル(約1.4千万円)超を得ている猛者もが1名だけ記録されている(名前は公表されていない)。

月給10,000レアル(約28万円)超の選手となると、全体の2.57%しかおらず、この記録はブラジルのサッカー選手は、予想以上に薄給であることを示している。

月給10,000レアルであれば、サンパウロなどの都市部であれば、一般企業のマネージャークラスの給与と同水準と言ったところだろうか。

一般企業のマネージャーになるのと、サッカー選手の上位2.57%に入るのとどちらが大変かと言うことを考えると、ブラジルサッカー界が如何に厳しい世界か伺い知ることができる。ちなみに、ネイマールくらい突き抜けると、年棒は132百万レアル(約37億円)となるそうだ。

(文/唐木真吾、写真/麻生雅人)
写真はネイマールが表紙に登場したブラジルの有名雑誌「ヴェージャ」

著者紹介

唐木真吾 Shingo Karaki

唐木真吾 Shingo Karaki
1982年長野県生まれ。東京在住。2005年に早稲田大学商学部を卒業後、監査法人に就職。2012年に食品会社に転職し、ブラジルに5年8カ月間駐在。2018年2月に日本へ帰国。ブログ「ブラジル余話(http://tabatashingo.com/top/)」では、日本人の少ないブラジル北東部のさらに内陸部(ペルナンブーコ州ペトロリーナ)から見たブラジルを紹介している。
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