ドナルド・トランプ氏、ブラジル人風刺漫画家の絵を盗作か?

2016年 04月 9日

ドナルド・トランプ 盗作

アメリカ合衆国の大統領選予備選挙戦の模様は、日本と同様、ブラジルでも毎日のように報道されている。

過激な発言で知られる共和党ドナルド・トランプ氏はブラジル現地紙においても注目度が高いが、そのトランプ氏による、あるツイートがブラジルで話題を呼んでいるという。

グローボ系ニュースサイト「G1」が4月8日づけで伝えたところによると、トランプ氏が同日付でツイートした際に使用したイラストが、著名なブラジル人風刺漫画家カルロス・ラトゥッフ氏の作品に酷似しているという。

盗作疑惑の対象となったラトゥッフ氏の風刺画は、元々、中東情報サイト「Middle East Eye」のために描かれたもの。中東の産油国がシリアからのボート難民を受け入れず、同国武装グループへの支援をしているさまを描いている。

トランプ氏はその風刺画に変更を加え、産油国部分に自分の顔写真を載せ「合衆国」とし、ボート難民を拒否する構図にし、ツイートに添付している。

トランプ氏は同ツイートで「移民・経済・外交それからNATOに関する政策について話そうではないか」と述べている。風刺画に載せられたトランプ氏の顔写真はボート難民に向けて「わるいが、その気はないよ」というセリフを発している。

ラトゥッフ氏は自身のツイッターで「(大統領選の)候補ともあろう人なら、著作権法についてもっと気を配るべきだ」とツイートしている。

(文/原田 侑、写真/Reprodução/Twitter/@realDonaldTrump/@LatuffCartoons via 「G1」)
左がドナルド・トランプ氏のツイッター、右がカルロス・ラトゥッフ氏のツイッターより