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ブラジルのオーガニック食品生産者、2年間で倍増

オーガニック市場 ブラジル

不況・政局不安の中であっても、楽しむことへの貪欲さを失わないのがブラジル人。いいもの・おいしいものを食べたい、という気持ちは、生産者を取り巻く環境も徐々に変えつつあるようだ。

TVグローボの番組「グローボ・ヘポルテル(レポーター)」が4月15日づけで伝えたところによると、2014年から現在(2016年4月)までの2年間で、オーガニック食材の生産者が約2倍に増えたという。

ブラジル農業開発庁(MDA)発表のデータでは、オーガニック食材の生産者数は2014年の6,744から2016年には12,138に増えているとのことだ。

番組はリオ・デ・ジャネイロ州(以下「リオ州」)内のとあるオーガニック食材生産者を訪ねた。

リオ州山間部の町、シウヴァ・ジャルヂンは州内でも最も貧しい町の一つ。4年前、ここで小さな農場を開き、農産物の生産を始めたのはアニータ・サントーロさん。

現在アニータさんは100ヘクタールの土地に農場を構えているが、最初にこの土地を見た時、広大な土地に木が6本しか生えていなかったという。荒れ果てていて、植物はほとんどなかった。

農場を作ると決意してから最初に着手したのは、土地の外側から内側に向かって植林していくことだった。現在、敷地の6割に植林がされている状態だ。

アニータさんは森づくりが終わった後に、農作物の栽培を開始した。

農場では現在、トウモロコシ、ププーニャ椰子、パッションフルーツ、マンジョッカ芋などが栽培されている。マンジョッカ芋はタピオカ粉の原材料で、タピオカ粉はグルテンフリーの健康的な食品としてブラジル都市部でも定着しつつある。

アニータさんの農場ではマンジョッカ芋の栽培からタピオカ粉の製造まで行っている。出来上がったタピオカ粉は、もちろん無農薬だ。

健康的な食品を生産する以外にも、この農場が果たしている役割は大きい。地域住民を雇用し、失業率の低下に貢献しているのだ。アニータさん1人で始めた農場は、今や32人の従業員を抱える規模に発展した。

農場の事業拡大に伴い、徐々に農業・畜産、生産環境の専門的知識・経験を持った従業員も入ってきた。

植生の専門家社員はアニータさんに農産物の正しい手入れの仕方を指導する。また、農場全体の生産環境を管理する職員は、生産能力を最大にするための用地配分に関する調査を行う。市場の需要に合わせた生産計画を練るのもこの職員の仕事だ。調査結果に基づき、農場は売れ筋食材タピオカ粉増産のために、製造設備を増強した。

経済危機の間もオーガニック食品の需要は当面続くとみられるが、今後の生産者増加に伴う競争の中で、質と利益率の高さをどう維持していくかが小規模農場にとっての課題となると思われる。

(文/余田庸子、写真/Reprodução/Globo Repórter/TV Globo)
写真はTVグローボ「グローボ・ヘポルテル」で紹介されたペルナンブッコ州のオーガニック農場。TVグローボ系列の番組はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴の問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで

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