キッジ・アベーリャが解散声明を公表

2016年 04月 24日

キッジ・アべーリャ

ブラジルの人気ポップ・ロック・バンド、キッジ・アべーリャは4月22日(金)、30年間というバンドの長いキャリアに終止符を打つことを発表した。現地メディア「G1」が伝えている。

パウラ・トレール、ジョルジ・イズラエウ、ブルーノ・フォルトゥナットによって結成されたキッジ・アべーリャは、「コモ・エウ・ケロ」、「フィシャサォン」、「ラグリマス・イ・シューヴァ」、「ナーダ・セイ」、「ピントゥーラ・インチマ」などのヒットを放ってきた。

バンドは1980年代に結成されて以来、16作のアルバムを発表しているとのこと。これまでもパウラ・トレールをはじめメンバーはソロでもアルバムを発表している。2010年には初来日を果たし、代々木公園で開催された「ブラジルフェスティバル2010」に出演した。

バンドは自身のSNSを通じて、センセーショナルに騒がれることを避けて静かに解散することにしたことを伝えたという。また、長く一緒にいたことでお互いが疲弊したことと、現在のモチベーションがバンドとは違った形での創作意欲にあることが解散の原因だとも語ったという。

これまでにもメンバーはバンドの終焉について語っていたが、公式な解散が発表されたのはこれが初めてだと「G1」は伝えている。

(写真・文/麻生雅人)
写真は2010年、代々木公園。ブラジルフェスティバルに出演したキッジ・アべーリャ