ブラジルの多様な食文化が集合。伊勢丹新宿店「ブラジルウイーク」

2016年 06月 4日

ビルミルク ミナスチーズ

ブラジル文化の最も大きな特徴は、その”多様性”にあるといえる。食文化もまた然り。この国は、実に多様な食の宝庫だ。

伊勢丹新宿店で開催中のブラジルをテーマにした催事「UM ABRAÇO! ブラジルウイーク ~フェイラ・コロリーダ~」でも、ブラジルの多彩な食が紹介されている。

アサイー クプアス 伊勢丹 ブラジル

北部アマゾン地方の味はのみもので楽しむことができる。おなじみアサイーや、スーパーフードとして注目のピタヤ、やみつきになるファン続出のクプアス、北東部でも名産品となっているカシューナッツが生る木の果実カシューは直輸入の冷凍パルプで作った砂糖不使用ジュースで(「フルッタフルッタ」地下一階フードコレクション)。タペレバ、バクリといった同地方の特産果実のフレイバーを使ったクラフトビール「アマゾンビール」(地下一階フードコレクション)もある。

アマ チョコレート

北部~北東部ではカカオ栽培も盛んだが、北東部バイーア地方はカカオ栽培でも長い歴史を持つ。「アマ(アンマ)」(地下一階フードコレクション)はバイーアの農場でビーントゥーバーで作られ、国際的に人気を博しているグルメチョコレートだ。

ムケッカ 伊勢丹 

ココナッツミルクを使ったシーフードの煮込み料理ムケッカ・バイアーナ(「イーリャブランカ」地下一階フードコレクションおよびキッチンステージ)は、。北東部バイーア州の海岸線沿いに伝わる郷土料理。

ポンデケージョ 伊勢丹 

シュー生地を使ったフランスの焼き菓子グジェールを再現する過程で生まれたという説もある、マンジョッカ芋の粉とチーズで作るチーズパン、ポンデケージョ(「レストランテイグアス」地下一階フードコレクションと「エディアール」地下一階プラ ド エスピリー)は、チーズの名産地ミナスジェライス州が発祥。そのミナスジェライス州名物のケイジョ・ミナス・フレスカウ(ミナス風フレッシュチーズ)は鉄板焼きで(「ビルミルク」地下一階フードコレクション、写真一番上)。

フランゴ・コン・キアーボ

鶏肉(フランゴ)とオクラ(キアーボ)の煮込み料理フランゴ・コン・キアーボ(「エディアール」地下一階プラ ド エスピリー)はミナスジェライス州の代表的な郷土料理のひとつ。

バヘアード 伊勢丹 イグアス

珍しいところでは、南部パラナ州の沿岸地方に伝わる郷土料理http://megabrasil.jp/20160522_29344/(「レストランテイグアス」地下一階フードコレクション)も紹介されている。深めの土鍋の中にスパイスを加えた牛肉を入れ、鍋蓋をマンジョッカ芋の粉を練ったものでセメントのように固めて、長時間煮込む料理だ。出来上がるころには肉はほぐれて柔らかくなっている。マンジョッカ芋の粉やバナナを添えて食べることが多い。

シュハスコ バルバッコア

そして日本でもっともよく知られているブラジル料理のひとつ、牛肉のグリル料理シュハスコ(「バルバッコア」地下一階フードコレクション)は、南部のパンパスとよばれる草原地帯でカウボーイ文化とともに発展した食文化だ。

ブラジル ワイン ピッツァート

また、ブラジル南部はヨーロッパ移民が多いことでも知られる。ワインの名産地「ヴァーリ・ドス・ヴィニェードス」にて、イタリア移民ピッツアート家によって造られた「ピッツァート」(地下一階フードコレクション)は、小規模なワイナリーで丁寧に作られている少量生産ワイン。アウロラ、ミオーロ、カーザヴァウドゥーガ、サルトンの続いてついに上陸。日本ではなかなか入手できない逸品。「フィガロジャポン」のブラジル特集でも紹介されていた。

そして日本初上陸となるリオの酒蔵「ファゼンダ・ソレダージ」のカシャッサ・アルテザナウ<ジェキチバー>は地下一階フードコレクションにて販売中。

「UM ABRAÇO! ブラジルウイーク ~フェイラ・コロリーダ~」は伊勢丹新宿店にて6月7日(火)まで開催。

(写真・文/麻生雅人)