パラナ州でピニャォンが豊作。不況で他州のバイヤーが増加!?

2016年 06月 26日

ピニャォン

「我々は収穫の時期を設定して、冬にピニャォンの実を食料とする生き物たちに影響が及ばないように考慮しています」(ジョアン・バチスタ・カンポス代表)

クリチーバ市近郊カンピーナス・ド・スウ市の生産者エリザベッチ・ゲジス・ジ・フレイタスさんは、ピニャォンの収穫で、すでに年間収入の3分の1に達しているという。エリザベッチさん農場ではアラウカーリア(パラナ松)と一緒にいちご、ミカン、梨、キーウィ、柿も育てられている。収穫された作物はカンピーナス・ド・スウ生産者協同組合に販売される。

「今年は豊作です。約2トンのピニャォンが収穫できるでしょう。私の父がこの土地を買ったとき、敷地内に5アウケイリの広さにアラウカーリア(パラナ松)が自生していました。当初はご近所さんにおすそ分けしていたんです。私がサントスで暮らしたことがあり、そのころはピニャォンをサントスで売っていました」(エリザベッチさん)

以降、エリザベッチさんの家にとってピニャォンの生産と販売は仕事になった。新たにアラウカーリア(パラナ松)を植林して10年が経ち、それらも実を結び始めている(次ページへつづく)。

(文/麻生雅人、写真/Mauro Scharnik/IAP)