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森林保全とジカウィルス対策の一石二鳥作戦始動

アクリ州シャプリ ゴム

オリンピックの開催期間中ブラジル政府は、900万個のコンドームを旅行者やアスリート、コーチ、ジャーナリストなどリオデジャネイロを訪れる人々や、地元住民に配布すると現地メディア「オ・グローボ」、「エスタダォン」などが伝えている。

ブラジル保険省のエイズ・ウィルス性肝炎部のアデーリ・ベンザケン医師がこの配布プロジェクトを資料で明らかにしたという。

アデーリ医師によると、このキャンペーンはエイズの予防キャンペーンとジカウィルスの流行を防ぐために行われるという。

2014年のワールドカップブラジル大会の際にもブラジル政府はコンドームを配布したが、そのとき配布されたコンドームの倍以上の数になる。2014年、リオでは400万個が配布された。

オリンピック村を中心に45万個が配布され、約1万人のアスリートには男女を問わず配布される。これは2012年のロンドンオリンピックのときに配布された数の約2倍に相当するという。

最近、ゴルフ競技のアスリートたちが、ジカウィルスの感染リスクを懸念してオリンピックへの不参加を表明したことに、政府間海洋学委員会(IOC)も世界保健機構(WHO)も個々の意思決定を「尊重する」としているが、予防策を講じることでリスクは最小限にとどめることが可能だと主張しているとのこと。

またWHOは、コンドームを使用しない場合ジカウィルスは、これまで考えられていた以上に広く伝染する危険があるとも警告しているという。

国連の保険機構の提言によると、オリンピックのためリオを訪問するカップルは、ウィルスのリスクを確実に避けるには、イベント終了後も2カ月の間はコンドームを使用すべきだとしている。

さらに妊娠している女性は妊娠している期間中、コンドームを使用すべきだと勧告している。

オリンピック期間中に配布されるコンドームはすべてアクリ州シャプリのナテックス社の工場で製造されたものとのこと。同社のコンドームはアマゾン地域の森林から採取されたゴムを材料に使っており、違法伐採と戦い、森林の持続可能な利用を促進しながらゴム採取人たちの雇用や生活を守るプログラムによって生産されているとのこと。

現時点では900万個を配布する予定だが、必要があれば個数は増加できるとのこと。

(文/麻生雅人、写真/Arison Jardim/Secom Acre)
写真はアクリ州シャプリ。ゴムの木から樹液を採取する採取人。オリンピック期間に配布されるコンドームは同地区のゴムが材料となる

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