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ブラジルへの移民流入、10年間で160%増

「この国際的様相、文化的にも言語的にも平等さを保った多様性は、新しくやってくる移民たちにとっては大きなメリットです。異なる文化、言語が出会うことによって生まれる豊かさこそが人を引き寄せるのです」(ヴィレン氏)

移民から見たブラジルは、必ずしも貧しいわけではない出身国の不安定な経済的状況から逃れてたどり着いても、比較的簡単に入れる国、という面がある、とヴィレン氏は言う。

連邦警察発表の出身国ランキング上位のうち、しかるべき企業家や学術関係者が、国際的な企業活動を軌道に載せたり、学術的活動を継続する目的でやってくるのはアメリカ合衆国や中国だ。

一方、ヴィレン氏いわく、既に存在する合法的なチャネルを使ってやって来るのはイタリア人、スペイン人、ポルトガル人などユーロ圏から経済危機のあおりを受けてやってくる移民のようだ。

入国が簡単であるにも関わらず、ここ10年でヨーロッパからの移民は少数派だ。1884年から2014年までの期間について「G1」が独自に調査したところでは、1970年代まではヨーロッパからの移民が多数派だった。ブラジルの労働市場から引きがあったことも要因だ。

南米の国々が移民出身国ランキングの上位に出始めたのは1980年代以降のことだ。ポルトガル人、イタリア人、スペイン人はパラグアイ人、アルゼンチン人、ウルグアイ人にとって代わった。新たにボリビア人、チリ人、ペルー人が加わり、それまでほとんど動きのなかったアンゴラ人、メキシコ人、ハイチ人が新しい生活を求めてやってくるようになった。

ハイチ出身のルイード・シャルレ氏(38歳)がブラジルにやってきたのは2013年。彼がブラジルで自分の出身国を思い出すのは、音楽を通じてだ。ブラジルにやってきて1か月経ったころ、ハイチの典型的なリズム、コンパを演奏するバンド、「サテリット・ムジックを結成した。

バンドは現在10人編成ですべてハイチ出身者だ。即興を多く取り入れた演奏はイベントやライブハウスなどで聞ける。すでにサンパウロ州カンピーナス市、リオデジャネイロ市やサンタカタリーナ州でもショーを行っている。

ただ、シャルレ氏は音楽だけで生活できているわけではない。左官工をして生活の糧を得ている。国を出る時、妻と娘2人を連れてきた。上の娘はそろそろ大学受験を控えていて、医学または法学に進みたいと言う。現在、夫婦の間にはブラジルで生まれた4か月の赤ん坊もいる。

バンドではキーボードを担当するシャルレ氏によれば、ブラジル人はハイチ音楽を知らないけれど、ショーの間はとても楽しんでくれるのだという。

ブラジルが大好きになったハイチ人、ヒゾーニョ氏は言う。

「みんな一緒に踊ります。リズムに国境はないのです。ブラジルには何の不満もありません。何もかもが私には合っています」(ヒゾーニョ氏)

社会学者ヴィレン氏によれば、近年の移民には、また異なる側面もあるという(次ページへつづく)。

(文/原田 侑)

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