リオで紡がれるストーリーを世界に届けるための電力を支えるGE

2016年 08月 17日

GE リオ 電力

リオデジャネイロ・オリンピック・パラリンピックで活躍しているのはアスリートだけではない。感動を世界中に伝える報道関係者、報道を実現するためのインフラ設備の事業者、そしてインフラを動かす電力などのエネルギー供給事業者など、幅広い業種の人々が大会の運営を支えている。

マラカナン・スタジアムで聖火台への点火が行われ、2016年リオデジャネイロ・オリンピックの開幕が告げられた瞬間、世界中の10億人近くと推定される人々に向けて映像を放送するための電力供給を支えていたのはGEエナジーコネクションのシステムだ。

GEエナジーコネクションは、莫大な電力を必要とする産業における送変電や スマートグリッド技術による電力管理、エネルギー変換や 最適化のためのソリューションを提供している企業。GEは約50メガワットの電力を必要とする、広さ85,000平方メートルのオリンピック国際放送センター(IBC)のための電力供給および保護システムをすべて提供しているという。これは今大会で消費される電力の約20%に相当するとのこと。

リオデジャネイロオリンピックの報道に携わる1万人を超える記者や放送関係者らの中核拠点として機能するオリンピック国際放送センター(IBC)について、オリンピック・ブロードキャスティング・サービスの最高技術責任者(CTO)、ソティリス・サラムーリス(Sotiris Salamouris)氏は語る。

「IBCは放送に関してこのオリンピックのいわば心臓として機能します。200か所を超える放送ステーションから世界中の視聴者にオリンピックの様子が伝えられ、そのうち140を超えるステーションは物理的な業務もIBC内で行います」

大会期間中、のべ5,000時間にわたる放送を世界中で15億人と推定される人々に確実に届けるため、GEエナジーコネクションはIBCへの電力供給を、毎日24時間保証する電力保護および監視ネットワークを通じて実現しているとのこと。停電時のバックアップとして、また録画、編集、および放送機器に安定した電力を供給するためには、三相系統TLEおよびSGシリーズの無停電電源装置(UPS)のネットワークが使用される。これらのUPSはGEの35名の専門スタッフから構成されたチームにより、運転状況を監視され、万一異常が発生すると分析調査され、必要に応じて予防的な対応が行われる。

「206もの国や地域からの代表が参加する2016年リオオリンピックには競争の精神を祝うため世界中の人々が集います。このオリンピックのストーリーが確実に世界中に伝えられるよう支援できることはGE全員の誇りです」(GE、オリンピック担当コマーシャルリーダー アウフレッド・メロー氏)

(文/麻生雅人、写真提供/GE)