朝日新聞社がリオの3D・360度動画を配信

2016年 08月 19日

リオ 3D

朝日新聞社は、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの会場周辺で撮影した3次元(3D)・360度動画の配信を始めた。

有名なキリスト像のほか、今回のオリンピック出場選手を生んだファベーラ(スラム街)にあるバドミントン教室、華麗な色彩の観光名所「セラロンの階段」、「コンフェイタリア・コロンボ」など、5本のVR動画を朝日新聞デジタルから配信している。

スマートフォンとYouTubeアプリの最新版、紙製の簡易ビューワーがあれば、全方向かつ奥行きを感じる仮想現実(VR)を体験することができる。

動画の見方は以下。

スマホで朝日新聞デジタルURL(http://www.asahi.com/olympics/2016/vr_panorama/)にアクセスすると、VR動画のリストが表示される。再生したい動画の右下の「YouTubeを開く」をタップ、YouTubeアプリで動画を開きます(スマホの環境によってはYouTubeアプリが起動しない場合がある)。動画の再生を始めてから再生中の画面のどこかをタップ、右下にメガネ形のアイコンが現われたらそこをタップ。すると、画面が左右に分割され、立体視できる「視差」がついた表示となる。この状態でビューワーに入ることが可能となる。ビューワーは安いものなら1000円程度で市販されている。

リオ 3D

ビューワーをのぞき、上下左右に顔を向けると、上を向ければ空の動画が、下を向ければ地面を見下ろす動画が自然に表示され、現地にいるような感覚(没入感)が楽しめるという。

動画の撮影には、朝日新聞社メディアラボが特注した3D・VR撮影用のカメラが使用された。撮影はリオに派遣されている映像報道部の取材班が行った。

朝日新聞社は今後もこうした技術を活用して報道の幅を広げていきたいとしている。

(文/麻生雅人、画像提供/朝日新聞社)
写真下はビューワーの一種