2016年のお酒のヒット、キーワードは「クラフトビール」と「チョイ飲み」。ブラジル産も流行に貢献!?

2016年 12月 20日

アサイー ビール クラフトビール アマゾン

12月20日(火)、酒文化研究所(代表・狩野卓也)が独自に行った「2016年にヒットしたお酒」のアンケート調査の結果を発表した。1位には「クラフトビール」が選ばれた。

調査は、同社の酒好きモニター(「さけ通信」の読者モニター)を対象にインターネット自記入式で行われたという。調査期間は2016年12月10日~2016年12月13日。有効回答は150(回答率9%)だった。

回答は用意された選択肢から選ぶ形で、1位に輝いた「クラフトビール(48%)」が圧倒的な支持を集めた。

酒文化研究所は、クラフトビール人気は「イベントが多く開催され、飲める飲食店も増えていることが後押ししている」のではないかと分析している。

2016年は世界各地からもクラフトビールが新しく日本に上陸した。オリンピック・パラリンピックの開催地として注目を集めたブラジルからも、アサイーを使ったビールなど珍しい製品が本格上陸して市場を彩った。

ブラジル発のクラフトビールでは、アサイーやタペレバといったご当地フルーツやハーブを使った「アマゾンビール」(パラー州ベレン)や、3軒の醸造家が集まり自分たちが楽しむために作ったビールが人気を博し数々のコンクールで話題になった「インサーナ」(パラナ州パウマス)など、ブラジル各地の自然環境を背景に生まれたクラフトビールなどが話題になった。これらのビールは、都内ではシュハスコ専門店をはじめブラジル料理店などで飲むことができる。

世代別の数字を見ると、1位となった「クラフトビール」を支持したのは30代以下が88%、40代以下が66%となっており、比較的若い世代に支持されていることが示された。その他の項目では、特定の年齢層のみに支持されたアイテムもあった(次ページへつづく)。

(写真・文/麻生雅人)
写真はブラジル北部パラー州から上陸したアマゾンビール。アサイー(左から3番目)などアマゾン特有のフレイバーを使っている