「世界28ヶ国 有給休暇・国際比較調査2016」有給消化率、日本は50%で最下位、ブラジルは100%

2016年 12月 20日

休みを不足に感じている人の割合

スペインは有給の支給日数も(30日)も消化率(100%)もトップでありながら、まだ休みが不足していると感じているという結果となった。

反対に、支給日数(20日)が少なく消化率(20日)も最下位なのに、日本は34%で、<最も休みが不足していると感じていない>結果となった。有給消化率で世界ワースト1位を日本と競い合っている韓国は、この項目ではスペインに次いで2位に(65%)となった。ブラジルは、スペイン、韓国、インド(60%)に次いで、シンガポールと並び4位だった(共に58%)。

また「有給取得に罪悪感を感じる人の割合」では、消化率ワーストのツートップ、韓国と日本が1位と2位を占めた。1位は韓国で69%、2位が日本で59%だった。

有給休暇・国際比較調査2016

有給取得に罪悪感を感じる人が最も少なかったのは、有給消化率が世界一ながら休みが足りないと感じている人も世界一だったスペイン(17%)だった。ブラジルは24%と、12か国のほぼ中ほどだった。

「上司が有給を取ることに協力的か『分からない』と答えた人の割合」も、日本が32%でトップ。ブラジルは21%とで6位だった。

有給休暇・国際比較調査2016

「自分の有給支給日数を知らない人の割合」でも、日本は47%でダントツ、トップ。50%近くの人が有給の支給日数すら知らないという結果が示された。2位は、消化率の低さを日本と競い合う韓国だったが、韓国でさえ、支給日数を知らない人は21%にとどまった。ブラジルは10%で、12か国中9番目だった。

有給休暇・国際比較調査2016

さらに、「休暇中でも「一日中」仕事のメールを見てしまう人の割合」でも、韓国(23%)と日本(22%)が1,2を争った。この項でブラジル(13%)は6番目だった。

有給休暇・国際比較調査2016

「休暇の取り方は『短い休暇を複数回』という人の割合」では、日本が57%で最多、ブラジルが20%で最小となり、ブラジルでは長期休暇がポピュラーであることが示された。

有給休暇・国際比較調査2016

(文/麻生雅人、グラフ画像提供/エクスペディア・ジャパン https://welove.expedia.co.jp/)

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