14年目を迎えたリオのイエマンジャー祭

2017年 01月 1日

イエマンジャー リオ

2002年にはじまったリオ市のイエマンジャー祭は、毎年、リオ市北部(ゾナノルチ)のマドゥレイラ地区にある国内最大級の市場メルカダォン・ジ・マドゥレイラの前でウンバンダの神々に捧げる歌や踊りからはじまるという。

その後、信者の行列とともに、市場から南部(ゾナスウ)のコパカバーナ海岸まで高さ約2メートルのイエマンジャーの神像が運ばれ、海岸で海への祈祷が行われる。

この日も、祭りはマドゥレイラの市場前で正午ごろから始まり、午後14~15時ごろコパカバーナ海岸まで神像を運ぶ行列が出発したという。

イエマンジャー祭り リオ

もともとこの祭りは、2000年にメルカダォン・ジ・マドゥレイラが火事で焼失した後、改築されて再出発を果たしたことへの感謝を込めて始まったという。同市場内で5000点以上ものカンドンブレーやウンバンダの神々(オリシャ神)にまつわる品を扱う店「オリシャス神の世界」を運営するエリオ・シウマンと、やはり市場で祭事用品を扱う店「カンチーニョ・ダ・ボイアデイロ」を運営するグアラシー・コウチーニョのふたりによってはじめられたという(次ページへつづく)。

(文/麻生雅人、写真/Alexandre Macieira/Riotur)