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暴動があったブラジルの刑務所、収容人数の3倍の囚人を収容か

ブラジル 暴動 刑務所

1月1日(日)、ブラジル北部アマゾナス州の州都マナウス市にあるアニージオ・ジョビン複合刑務所で、受刑者56名が命を落とす暴動が起こった事件に関し、死亡した受刑者の多くは、組織に属していなかったとアレシャンドリ・ジ・モライス法務大臣が語った。現地メディア「オ・グローボ」(1月3日づけ)が報じている。

「ファミリア・ド・ノルチ(北部ファミリー、FDN)」と「プリメイロ・コマンド・ダ・カピタウ(州都第一コマンド、PCC ※日本では首都第一コマンドと表記されることがある)」という敵対し合う犯罪組織間の抗争がもとで刑務所内で暴動が起こっていたことは、2日(月)にアマゾナス州公共安全局(SSP-AM)のセルジオ・フレイタス長官によって公表されていた。

「今回の暴動を、二つの組織の抗争事件としてのみかたづけられる問題ではありません。56名の犠牲者のうち半数以上は組織とは関係のない人々でした」(アレシャンドリ・ジ・モライス法務大臣)

法務大臣は3日(火)の朝、マナウス市に向かい暴動があったアニージオ・ジョビン複合刑務所を視察した。

「ブラジル・ジ・ファト」(1月3日づけ)は、ブラジル・弁護士による秩序と人権委員会(OAB)に所属するラーゴ・フレイタス弁護士が、この抗争は昨日今日に起こったものではないことを述べていると伝えている。

「約1年前に地元組織の『ファミリア・ド・ノルチ(北部ファミリー、FDN)』がサンパウロ州の組織である「プリメイロ・コマンド・ダ・カピタウ(州都第一コマンド、PCC)」に対し殺害予告を出しています」(ラーゴ・フレイタス弁護士)

ふたつの組織の構成員はそれぞれ異なる棟に収容されていたものの、ひとつの複合刑務所内に存在していた。アニージオ・ジョビン複合刑務所はマナウス市につながる国道174号線から8キロ離れた場所にあり、両組織が衝突したことで暴動は1日に起きて約15時間続いた。

アマゾナス州公共安全局(SSP-AM)によると、この暴動により112名が刑務所から逃走したという。同刑務所の収容キャパシティは454名だが、暴動があった時点で、キャパシティの3倍にあたる1229名が収容されていたという。

フレイタス弁護士は、アマゾナス州では刑務所が常に過密状態であることも憂慮すべきであると述べた。

「内陸部ではいくつかの都市に刑務所がありますが、囚人たちは警察の管理下にあり、司法のもとでの管理されていないことが多いのです。州の対応は遅れており、特にアマゾナス州は刑務所の管理能力に問題があると考えます」(ラーゴ・フレイタス弁護士)

(文/麻生雅人、写真/Divulgação/Secretaria de Administração Penitenciária do Amazonas)
写真は暴動があったアニージオ・ジョビン複合刑務所

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