夏のバイーア、数々のイベントに沸くペロウリーニョ広場

2017年 01月 9日

サウヴァドール

地球の反対側ブラジルは夏まっさかり。バイーア州サウヴァドール市では、旧市街区(セントロ)を中心に繰り広げられているさまざまなコンサートなどイヴェントが、地元の人々や観光客を楽しませている様子を同市が広報している。

イベントの種類も多岐にわたり、バイーアの人々によく知られた顔ぶれによるコンサートもあれば、新味のショーもあるという。

交通関係の仕事をしているエレナイージ・サントスさんは、歴史地区を中心に治安が良くなったことを喜んでいる。

「この街では12月から夏は始まっています。すでに毎日にぎやかでカルナヴァウのようです。私は毎週、仕事を終えてストレスを解消するために金曜になるとペロウリーニョ広場に来ていまが、とても清潔かつ安全になってきちんと管理されています。ここへ来てから家に帰るまで、なにひとつ頭を悩まされることがありません。これは毎日ヘヴィな仕事に従事している人にとって最高の楽しみ、最高の一日の過ごし方です」(エレナイージ・サントスさん)

バイーア ペロウリーニョ

州政府も州の文化推進・協賛プログラムを通じて、夏のサウヴァドールを盛り上げるイベントの開催に直接かかわっている。

バンド、サンバ・トラトールのジュラシ・サントスは、ペロウリーニョ界隈の文化に投資することは、バイーアの文化を大切にすることだと語った。

「この場所は、私たちの州、バイーアの人々にとって歴史的な場所であり、豊かな文化を持っています。世界中からくる観光客のためにケアをすべきです」(ジュラシ・サントス)

アラケトゥ バイーア

アラ・ケトゥの一員でもあり歌手のピエッヒ・オナシスは、ジャンルの多様性こそがサウヴァドールの歴史地区で開催されるイベントの魅力だという。

「バイーアの文化は本当に豊かです。特にペロウリーニョ界隈は、道に人々があふれ、コーナーごとに異なるジャンルの音楽が演奏されています。音楽家にとってそれは光栄なことです。バイーアは音楽や文化の宝庫で私もその文化の一員です」(ピエッヒ・オナシス)

またサウヴァドールにある数多くの観光地は、国中の観光客を魅了している。

ミナスジェライス州在住のクレウニウド・シウヴァさんは夏の間サウヴァドールに滞在するという。

「私にとってサウヴァドールは恵まれた素晴らしい場所だから、私はいつもここへやってきます。今年は新年を祝うために来て、そのまましばらく滞在しています」(クレウニウド・シウヴァさん)

ペロウリーニョ地区ではカーニバル直前まで多彩なプログラムが予定されている。ペドロ・アルシャンジョ広場では1月11日(水)にフォホー・キンギ、1月13日(金)にバンドのスカンボ、キンカス・ベッホ広場では1月14日(土)にパルチダサォン、テレーザ・バチスタ広場では1月11日(水)にアラケトゥ、1月13日(金)にイレ・アイエが出演する。

(文/麻生雅人、写真/Mateus Pereira/GOVBA)