在日外国人のこころのケア団体「横浜いのちの電話」、2017年の相談員養成研修参加者を募集

2017年 01月 12日

いのちの電話

在日ラテンアメリカコミュニティを対象に、ポルトガル語、スペイン語による電話相談を行っている「横浜いのちの電話外国語相談 (LAL)」が、5月から開講する相談員養成研修の参加者を今年もスタートした。

LALは、1993年の開所以来、在日ラテンアメリカコミュニティを対象に、ポルトガル語、スペイン語による電話相談を行っている。

日系外国人の中には、日本での生活や労働についての情報、予備知識などの不足から様々な問題を抱えており、生活習慣や文化、考え方の違いから来る精神的ストレスに苦しむ人も大勢いる。LALの設立もひとつの事件がきっかけだった。

1980年代に神奈川県内在住のインドシナ難民が精神的問題を抱えて家族を殺害、自身も自殺未遂を図るという事件が起こり、県は当時から外国人のメンタルヘルスに対する関心を強く持っていたという。そこで1992年、県内に急増した外国人労働者の精神的問題に対応するため、すでに自殺予防への取り組みが確立している「横浜いのちの電話」の「外国語相談」部門としてLALの活動がはじまった。

「横浜いのちの電話外国語相談」は開局以来、自殺予防を中心に、こころの悩みをもつ外国人の相談を幅広く受けている。

相談員の応募資格は以下の条件を満たした方。1)25歳以上で、スペイン語またはポルトガル語に堪能な方。2)いのちの電話の主旨に賛同し、その活動に積極的に参加する方。3)電話相談員になるための1年間の研修を受講し、電話担当、継続研修に参加する時間と健康を保持できる方。

研修日時は5月~12月まで。研修会場は横浜駅周辺を予定。

応募は必要事項を記入した所定の申込用紙に、応募の動機(A4用紙 1枚程度)を添えて事務局まで。応募締切は2017年4月下旬。

募集要項と申込書は、LALホームページを参照。

「横浜いのちの電話外国語相談(LAL) 」
問い合わせ:045-333-6216 (受付時間:火・木 10:00~16:00)
e-mail:yindlal@ceres.ocn.ne.jp
〒240-8691
日本郵便(株) 保土ヶ谷支店 私書箱32号

(文/加藤元庸、写真/Fernando Mafra)