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ケイマン諸島大法廷がアイキ・バチスタ氏の財産凍結

アイキ・バチスタ

グローボ系ニュースサイト「G1」ほか、現地メディアが1月27日づけで伝えたところによると、ケイマン諸島大法廷は2017年1月26日、ブラジルの大物財界人アイキ・バチスタ氏の石油採掘事業に資金を拠出した投資ファンドの訴えにより、同氏の6300万ドル(約7億1200万円)相当の財産を凍結した。

訴えを起こしたのはメリディアン・トラスト・グループとアメリカン・アソーシエテッド・グループが代表する投資家集団で、その訴えに応じてイングリッド・マンガタル判事が凍結命令を出した、とブルームバーグが伝えている。

2017年1月24日、マンガタル判事はバチスタ氏が2013年10月時点で近い将来破たんが確実であることを知っており、破産申請より何か月も前に自分の会社を清算しようとしていた証拠があることを示した。メリディアン・トラストとアメリカン・アソーシエテッドはアメリカ合衆国フロリダ州マイアミの法廷でもバチスタ氏と氏が所有する10企業の関係者10人を詐欺罪で提訴した。

バチスタ氏の罪状・容疑のうち、ブラジル有価証券取引委員会(CVM)からの処分は以下。

バチスタ氏の所有する会社に対してCVMは少なくとも27件につき、指導・処分の手続きに入っている。CVMは裁判所ほどの権限はないが、証券市場に対し監視、正常化、処罰を行う権限を持つ。バチスタ氏に関係する事件のうち19件につき、捜査段階を経て制裁対象となることが決まった。

うち9件についてはすでに処分は決定しており、大部分は重要な事実の開示義務違反としてすべての市場関係者に告知された。

アイキ・バチスタ

CVMが下したバチスタ氏と関係者の行為への処分は下記の通り。

1)バチスタ氏はセンテニアル社を通じてOGX社に対して決定権を持っていた。これは株主総会に出席する一般株主にはない権利だった。処分としてバチスタ氏は5年間、上場企業の経営職・財務顧問職への就任を禁じられた。

2)E.ON社を通じて自身が保有しているMPXエネルジア社の持ち分について公表しなかったため、重要な事実の公表義務違反とされた。処分としてバチスタ氏2015年、CVMは30万レアル(約1100万円)の罰金を科した。

3)LLXロジスチカ社の非上場化に向けての調査・交渉過程の情報公開を怠った。バチスタ氏は50万レアル(約1800万円)、当時のLLX社IR責任者、オターヴィオ・ヂ・ガルシア・ラスカーノ氏は20万レアル(約720万円)の罰金を課された。当時の取締役エウジェニオ・レイチ・ヂ・フィゲイレード氏とクラウヂオ・ヂアス・ランペルチ氏は処分なしとなった。

4)CCX カルバゥン・コロンビア社について解散の調査を始めたにも関わらず、そのことを重要な事実として公表しなかった。バチスタ氏と同社の取締役2名に対して各々30万レアルずつ罰金が科された。その他の取締役は警告処分となった。

5)OGX社を通じてリオ州沖合のトゥバラゥン・マルテーロ油田に対する持ち分40%をペトロナス社に売却する件につき重要な情報を適時に開示しなかった。OGX社IR責任者、ホベルト・ベルナルヂス・モンテイロ氏に40万レアル(約1440万円)、バチスタ氏に30万レアル、OGX社のその他取締役に各々20万レアルの罰金が科された。

6)CCX社を通じてカニャヴェラーレスとパパヤルにおける鉱山採掘事業の売却交渉に関する事実を公表しなかった。CCX社IR責任者、ジョゼ・グスターヴォ・ヂ・ソウザ・コスタ氏は総額60万レアルの罰金を科された。

7)OSXの支配株主および社長の立場を利用してインサイダー取引及び株価操作を行った。違反事由は固まっているものの、バチスタ氏への処分はまだ決まっていない。

8)オレオ・イ・ガス・パルチシパソェンス(石油・ガス投資法人)の株価操作を行った疑いあり。違反事由は固まっいるが、処分はまだ決まっていない。

9)トゥバラゥン、チグリ、ガト、アレイアの4油田開発事業の採算に関する不確実性につき、情報の開示を怠った。違反事由は固まっいるが、処分はまだ決まっていない。

10)OGX社によるOGパール社設立に関する情報開示を怠った。この告発についてはまだ審査されていない。

11)MMXミネラサゥン・イ・メタリコス社の取引回数・量を異常に変動させた。この告発についてはまだ審査されていない。

(文/余田庸子、写真/José Cruz/Agência Brasil)
写真は2015年11月、ブラジリア。国立経済社会開発銀行(BNDES)に関する不正疑惑で聴取を受けたアイキ・バチスタ氏

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