ブラジルのサマータイム、2月19日0時で終了
2017年 02月 18日グローボ系ニュースサイト「G1」他現地メディアが2月18日づけで伝えたところによると、2016年10月16日に始まった夏時間は、現地時間2017年2月19日の0時に終了するという。
夏時間が運用されていた南部、南東部、中西部の各州では以降、時計を1時間遅らせることになる。
夏時間は太陽の光を利用して電力消費を削減するために導入されている。政府の発表では、今年の夏時間の運用により、電力消費のピーク時間帯において4.5%の電力消費削減効果があったという。全時間帯では0.5%の削減効果があったという。
夏には毎日18時頃に電力消費のピークを迎えるが、その時間帯の消費量をどう削減するかが課題となっていた。
4.5%の削減はさほど大きくは見えないが、ブラジリアなど大都市においてそれだけの電力をピーク時間帯に減らせれば、今の発電・送電設備で需要を満たすことができるのだという。
ブラジルの夏時間の歴史は1931年、ヴァルガス大統領の時代に始まった。同年10月3日に始まり、翌年3月31日までの半年間続いた。
1985年以降夏時間は定着し、毎年運用されているが、それ以前はしたりしなかったりで、期間も不定だった。しかしながらここ20年は120日間で落ち着いている。2008年以降は毎年運用されることが政令で決まった。
今回夏時間を導入した州・地域はゴイアス、マット・グロッソ、マット・グロッソ・ド・スウ、ミナス・ジェライス、パラナ、リオ・デ・ジャネイロ、リオ・グランヂ・ド・スウ、サンタ・カタリーナ、サンパウロ、エスピリト・サント及びブラジリア連邦区だった。
(文/余田庸子、写真/Renato Araújo/ABr)