ブラジル連邦裁判所、贈収賄捜査対象者の口座を凍結

2017年 03月 19日

カルニ・フラカ作戦

ブラジル全土を騒然とさせている食肉偽装・贈収賄捜査「カルニ・フラカ」作戦に関し、現地メディアでつぎつぎと続報が伝えられている。

グローボ系列テレビ局「パラナRRC」が3月18日づけで報じたところによると、ブラジル連邦裁判所は、捜査の対象となっている46人の銀行口座のうち、10億レアル(約380億円)までの残高のある口座に対して凍結命令を出したという。

ブラジル中央銀行によれば、凍結対象になった口座残高は合計で約200万レアル(約7600万円)に上るという。

(文/余田庸子、写真/Valter Campanato/Agência Brasil)
写真は3月17日、ブラジリア。カルニ・フラッカ作戦について会見した農牧供給省のエウマール・ノヴァッキ事務次官。「ラヴァ・ジャット作戦」や「カルニ・フラカ」作戦に関する報道で次々と不正が明らかにされ、巨悪をあぶりだそうと厳しい追及を続ける連邦警察や、厳然たる態度で事件に対処する裁判所の動向は、ブラジルで不正を糾す同国の司法が正しく機能していることを示しているともいえる