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ブラジル、ストで衛星打ち上げを延期

衛星打ち上げ ストでストップ

ブラジルではストライキがよく行われる。銀行、郵便局、警察、税関など、日本ではほとんど見られない場所でもストは起こる。

自国のストには慣れっこのブラジル政府だが、外国で起こったストでの影響を受けることなるとは思ってもいなかったことだろう。

グローボ系ニュースサイト「G1」が3月22日づけで伝えたところによると、ブラジル科学技術省が同日に打ち上げられるはずだった静止衛星の打ち上げ日がまだ決められない、と発表したという。

当初、フランス領ギアナ、クールー市にあるギアナ宇宙センターから3月21日に行われる予定だった。ストの影響が続き、22日、23日と日延べをしたが、23日も怪しいという。打ち上げ延期は現地労働者のストによるものだ。

ストは電力会社、医療センターの従業員によるものだが、抗議行動の間じゅう、宇宙センターの入り口にも自動車、タイヤ、木材などでバリケードが張られていて業務が行えない状況だ。

ブラジル政府と現地の宇宙事業会社アリアネスペースは抗議行動の終結を待ってから打ち上げ日程を改めて組むことになる。

ブラジルが打ち上げる予定の静止衛星は民間及び軍事の通信用で、国が初めて音頭を取って打ち上げるものだ。

衛星に課される役割は下記の通り。

・通信環境向上
ブラジルで現在通信が困難な地区でブロードバンドインターネットを使えるようにする

・国境警備

・海難事故救助

・空の防衛

現在ブラジル政府はこれらの業務の一部を民間の衛星を借りて行っている。

新しい衛星は赤道の上空に打ち上げられ、地球と同速度で移動する。実際は動いているが、地球からは「静止」しているように見えるため静止衛星と呼ばれる。

衛星は高さ5メートル、重量5.8トン。打ち上げ後は地球から3万6000キロの地点で活動し、ブラジル全土をカバーする。稼働可能年数は18年。

製造はブラジルの航空機メーカー、エンブラエル社とブラジル通信大手テレブラス社の監督のもと、フランスのタレス・アレニア・スペース社がカンヌとトゥールーズで2年かけて行った。

防衛省によると、この打ち上げプロジェクトは上記の企業とブラジル航空宇宙局(AEB)及び国立宇宙空間調査研究所(INPE)の技術者たちの技術移転及び技能交換が大いに促進されたという。

衛星打ち上げプロジェクトの総コストは21億レアル(約800億円)にのぼるとのことだ。

アリアネスペースによると今回のストで打ち上げの日延べを余儀なくされたのは、ブラジルと韓国の衛星とのことだ。

(文/原田 侑、写真/Divulgação/Arianespace)
写真は「SGDC-1(防衛及び通信コミュニケーションのための戦略的静止衛星1号)」打ち上げ準備のテスト時の模様

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