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ブラジルで空前の起業ブーム到来!?
勤続期間補償基金が一時的に引き出し可能に

caixa 連邦貯蓄銀行

ブラジルは労働者向けの福利厚生が非常に手厚いといわれるが、その1つが勤続期間補償基金(FGTS)だ。

日本の雇用保険と退職金積立の一部の性質を併せ持ったような基金だが、日本と違って従業員拠出部分がなく、拠出金積立額は全額従業員個人名義の資産となる。

拠出された額の一部が、存在することすら誰も知らない、遠くの山奥にある巨大箱モノ建設に使われる、という状態にはならない点も日本とは大きく異なる。

この基金は、連邦貯蓄銀行(通称、CAIXA/カイシャ)に労働者一人ずつに専用口座が開かれ、雇用主から直接その口座に積み立てられていく。雇用主が変わっても雇われる立場である限りは積み立ては続く。

ただしその口座からお金を引き出せるのは、会社都合による正当な理由のない解雇が発生した時、年金を受給し始める時、保険料を納めなくなって3年を経過した時等に限られていた。

今回、会社都合でなく退職し、以後失業状態にある人が一時的に資金を引き出せることとなった。

引き出し開始可能日は口座保有者の誕生日月によって異なるものの、2017年3月10日から7月末までの間、対象者は順次口座からお金を引き出せることになる。

ブラジル国内でもFGTSからの引き出し資金を誘い込む様々な商戦が繰り広げられているが、この資金を元手に起業を考えている個人も少なくはないようだ。

TVグローボは4月16日、経済情報番組「ペケーナス・エンプレーザス・イ・グランヂス・ネゴーシオス」で、FGTSの積立金を元手に起業する人々に、FGTS基金の使い方と起業資金の算定に関する注意点について伝えている。

(次ページへつづく)

(文/原田 侑、写真/Antonio Cruz/Agência Brasil)
写真は3月10日、勤続期間補償基金(FGTS)を引き出す人が殺到した連邦貯蓄銀行(カイシャ・エコノミカ・フェデラウ)

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