年金制度改革法案を下院特別委員会が承認

2017年 05月 7日

テメル大統領 年金改革

テメル大統領は委員会での法案承認を受けてコメントを発表し、法案を支持した議員にねぎらいの言葉を贈ると同時に、議会に向けて年金制度改革の必要性を改めて訴えた。

3日、大統領府スポークスマン、アレシャンドリ・パローラ氏が読み上げた大統領府声明文は下記の通り。

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共和国大統領は議員による政府に対する支持に大変満足し、議員の決断を喜びをもって受け止めています。

議員たちのブラジルに対する強いコミットメントに基づく行動はアルトゥール・マイア議長の下で行われた下院特別委員会での法案採決に欠かせないものでした。

委員会での賛成票の数は年金制度改革に対する必要性と緊急性をブラジル社会が認識していることを示しています。

法案が可決されれば、我々の年金制度はより公正で、社会的弱者を守れるものとなります。

社会をより平等なものにしていくため、この改革を遅らせることはできません。理由は簡単で、今やらなければ将来ブラジルはより多くの犠牲を払わなくてはならなくなるからです。

ブラジル経済は成長フェーズに入りました。この成長を加速させ、国家債務を圧縮し、雇用を創出することが求められています。

テメル大統領はこの国の労働者たち、ブラジル全土の立場の弱い労働者たちの将来を約束すべくこれらの課題を乗り越えていく所存です。

特別委員会で受けた支援に感謝しつつ、テメル大統領は、改革議案を通すため連邦議会における政府の支持政党・議員に対し、引き続き働きかけを続けます。それによって改革案は下院本会議での承認を確実に得られることとなります。

(文/原田 侑、文/Marcos Corrêa/PR)
写真は5月1日、ブラジリア。関係閣僚と労働法改正と年金制度改革について話し合うテメル大統領(右)

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