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テュフ・ラインランド・ジャパンがブラジル向け自動車用鉛蓄電池のINMETRO試験サービスを開始

ブラジル 鉛電池 輸出

140年の歴史を持つ世界大手の第三者検査機関テュフ・ラインランド・ジャパンが、6月28日(水)、「ブラジル向け自動車用鉛蓄電池のINMETRO試験サービス」を開始したと発表した。

ブラジル向け自動車部品の輸出品は、同国開発商工省が所管する国立度量衡・規格・工業品質院(INMETRO)による適合性審査や認証登録などが義務づけられている。

適合性評価を実際に行うのはINMETROによって信任された第三者機関の製品認証機関(OCP)で、OCPは70機関以上あり、輸出品目によって扱うOCPは異なる。またOCPはブラジル企業もしくは団体、ブラジルに拠点を置く海外企業もしくは団体となっているが、日本に拠点を置いているOCPもいくつかある。テュフ・ラインランド・ジャパンもその中のひとつ。

テュフ・ラインランド・ジャパは、リチウムイオン電池をはじめ、ニッケル水素電池、鉛蓄電池など、さまざまな種類の電池の評価試験サービスを提供している。また、バッテリーの試験所である関西テクノロジーセンター(KTAC)は、DAkkS(ドイツの認定機関)よりISO/IEC 17025への適合認定を取得しているとのこと。

テュフ・ラインランド・ジャパンによると、これまで電池メーカーは、テストサンプルをブラジルに輸送する必要があり輸出入の手続きや輸送期間などに大幅な時間とコストがかっていたという。同社は、日本国内での試験が可能となったことで、電池メーカーはテストサンプルの輸送期間を大幅に削減することが可能になるとしている。

テュフ・ラインランド・ジャパンは、今回、自動車用鉛蓄電池のINMETRO試験サービスを開始した背景として、鉛電池の市場拡大を理由として挙げている。

近年は、スマートフォンやタブレット、パソコンなど消費者向け電気製品や、電気自動車、ハイブリットカーなどで広くリチウムイオン電池が使用されているが、その一方で鉛蓄電池は、安全性および信頼性に優れコストパフォーマンスがよいことから、バイク、自動車(電気自動車を含む)、クレーン、フォークリフトなどの蓄電池システムなど、現在でも幅広い市場で利用されているという。

同社は鉛蓄電池の世界市場の動向について、2025年までに年間840億米ドルを超えるといわれており、特に今後中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカ、インドネシアで自動車市場が拡大すると予想されているとしている。

さらに、石油、ガス、原子力発電、電力発電、ガスタービン、建築、病院、工場などで、蓄電池や無停電電源装置(UPS)の使用が拡大されると予想されるため、鉛電池の市場拡大が期待されているという。

そのような背景を受け、テュフ・ラインランド・ジャパンは、今後ブラジルの自動車市場拡大に伴い始動用の鉛蓄電池市場が伸びることを見込み、INMETRO試験サービスを開始して、ブラジルの強制認証の対象である自動車用鉛蓄電池のINMETRO法規および技術規格に対するISO/IEC 17025のスコープ拡大を行い、INMETRO認証取得における試験を行うことが可能になったという。

INMETRO法規および技術規格(自動車用鉛蓄電池該当法規および技術規格INMETRO 199、INMETRO 239 RTQ、INMETRO 299 RAC、INMETRO 301 RAC、ABNT NBR 15940 – automotive road vehicles、ANBT NBR 15941 – motorcycles)に基づく鉛蓄電池試験サービスを提供できる第三者認証機関は、現在、日本国内ではテュフ ラインランド ジャパンのみとのこと。

(文/麻生雅人、写真/Comunicação Volkswagen do Brasil)
写真は2016年、サンパウロ州タウバテのフォルクスワーゲンの工場

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