日本とは違う!? ブラジルの美女基準

2017年 08月 10日

ミスブンブン2017

ブラジルにある程度の期間住んでこちらの感覚になじんでくると、失礼ながら日本のアイドルが痩せすぎており、かつ、子供じみていてまったく魅力的に感じないと思うことがあります。

ブラジルでは、ある程度肉置きの豊かな女性の方が人気です。特に日本と決定的に違うのは、足が太くてお尻が大きい方が良いと考える人が多いことだと思います。

ブラジルのスポーツジムに行くと、女性が魅力的な足とお尻をゲットするために、涙ぐましい努力をしている様子を目にします。

また、女性たちは、「これを見よ」と言わんばかりに胸の谷間が大きく開いていてお尻を強調するレオタードを来ていることが多いです。肉体改造が行き過ぎて、人によっては脂肪吸引やシリコン注入に手を出す人もいるようです。

日本では、どちらかといえば胸やお尻は「恥ずかしいもの」「隠したいもの」として扱われることが多いですが、ブラジルでは他人に見てもらいたいと考える女性が少なからずいるのです。海沿いのオープンテラスのレストランで歩行者を眺めていると、しばしば、肌の露出度が高すぎて日本なら補導されるのではないか、という女性を見かけます。

身体つきの他に、日本とブラジルの女性で異なるものの一つとして、ヘアスタイルがあります。

日本では女性が眉毛にかかる程度の前髪を作ることは特に珍しくないですが、ブラジルでは前髪のある女性は滅多に見かけません。その理由をブラジル人女性に聞いたところ、「子供っぽくなるから」という見た目の問題と、「毎月切らなきゃいけないし、おでこが痒くなる」という実用面での問題があるという回答でした。

女性のヘアスタイルは、ノヴェーラ(毎週月~土に放送される連続テレビドラマ)の登場人物に大きく左右されることもあるそうです。以前、ノヴェーラで人気女優が前髪のあるヘアスタイルをした時は、巷でも前髪を作る女性が増えたそうです。

(文/唐木真吾、写真/Divulgação)

著者紹介

唐木真吾 Shingo Karaki

唐木真吾 Shingo Karaki
1982年長野県生まれ。東京在住。2005年に早稲田大学商学部を卒業後、監査法人に就職。2012年に食品会社に転職し、ブラジルに5年8カ月間駐在。2018年2月に日本へ帰国。ブログ「ブラジル余話(http://tabatashingo.com/top/)」では、日本人の少ないブラジル北東部のさらに内陸部(ペルナンブーコ州ペトロリーナ)から見たブラジルを紹介している。
コラムの記事一覧へ