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ブラジルのジムでは、男は上半身、女は下半身しか興味がない!?

グラシアーニ・バルボーザ

ブラジルのジムは色々な意味で日本と違っていて面白いのですが、明確な違いは男女のトレーニング・メニューの違いだと思います。

ジムで見かけるブラジル男性は、両腕の筋肉が隆々としており、胸板が厚く、逆三角形になっている人が多いです。彼らは主にバーベル、ダンベルのある場所に生息しており、下半身を鍛える器械を使っているのを見るのは稀です。

彼らは、逞しい両腕と胸板が良く見えるようにするためか、一様にランニングシャツのような肌の露出が多い服を好みます。そして、「男には下半身は無いんだ!」と言わんばかりのように、ひたすら上半身ばかり鍛えています。

しばしば聞く話として、下半身の筋肉量は全身の70%を占めるという話があります。ということは、ジムで鍛えるブラジル人男性は、全身の30%のみを鍛えることに集中しているので、相当偏ったトレーニングになってしまっているともいえますね。

ところで、男が上半身を鍛えたがるのは、日本でも起こりうることだと思います。しかし、日本では絶対に見られない現象として、ブラジルでは女性が下半身ばかり鍛えるというものがあります。

ブラジルでは、大根足(perna grossa)というのは褒め言葉になのです。ブラジル人の美的基準を考える際に、お尻が突き出して大きいこと、足が太いこと、というのが重要です。人種的にも、ブラジル人女性は日本人よりもお尻が大きく、足が太い人が多いのですが、彼女達はそこにシリコンを注入したり、ジムで徹底的に鍛えたりすることでさらに引き締まって大きい魅力的な下半身を目指すのです。

下半身を鍛えるコーナーにはたいがい、女性が居ます。彼女らは器具だけでは飽き足らず、パーソナルトレーナーについて徹底的に下半身を鍛えます。例えば、両足首に重りを巻きつけて、四つん這いになった状態から足を上げる運動や、重りを付けた足で大股で歩く運動などで徹底的に足を痛めつけます。

ジムでバーベルを担いでいる女性を良く見かけます。珍しく上半身を鍛えているのかと思いきや、これはバーベルを両肩に担いで、スクワットをするためなんです。

ところで、ジムに居るブラジル人女性でジャージ、ハーフパンツをはいている人を見かけたことがありません。

では何を履くかと言うと、一様にレギンスを履いています。おそらく、そのほうが美しいお尻と脚が良く見えるからという理由だと思います。日本人女性が履くレギンスと言えば、黒が普通だと思いますが、ブラジル人女性のレギンスは、ヒョウ柄、ピンク、マリンブルーといったド派手な色使いのものが主流です。ついでに言うと、ルージュやネイルも、ブラジルではナチュラルなものより真っ赤なものが好まれます。

上半身は、Tシャツの人も居ますが、多くの女性が刺激的な衣装に身を包んでおられます。胸元が大きく開いているのは普通で、人によってはブラジャーのようなものの上に、スケスケのキレの様な服を着ていることがあります。そのキレの様なものは、もちろん体のラインが見えるように身体にピッタリくるサイズで、丈がへそ上までしかなかったりします。また、上下ひとつなぎの服を着ている人も多いです。

(文/唐木真吾、写真/Divulgação)
写真はフィットネスクラブのモデルとしても有名な、元カーニバルダンサー、モデルのグラシアーニ・バルボーザ

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