コパカバーナ海岸の年越しイベント観客数、市の予想を下回る

2018年 01月 2日

リオ カウントダウン

ブラジル、リオデジャネイロのコパカバーナ海岸では、カウントダウンの花火の打ち上げ時間が17分と長くなったにもかかわらず、カウントダウン・イベントに訪れた観衆の数が、市の予想よりも下回ったと現地メディア「G1」が報じました。

リオデジャネイロ市観光局(Riotur)の発表によりますと、コパカバーナ海岸で2017年~2018年にかけて行われた年越しイベントに訪れた人の数は240万人で、事前に予想されていた300万人を60万人下回ったとのことです。

イベントでは会場に浮かべられた11艘のボートから25トンの花火が打ち上げられ、幾何学模様や円形、星形、ハート形、スマイルマーク、うずまき紋様といったさまざまな形の花火がリオの夜空を彩りました。また、花火の打ち上げの様子は会場に設置された12の巨大モニターにも映しだされました。

リオデジャネイロ市観光局(Riotur)によりますと、リオ市を大晦日に訪れた観光客は91万人で、23億ヘアイスの経済効果を市にもたらすものということです。ブラジルホテル産業協会リオデジャネイロ支部によりますと、この日のリオ市のホテルの稼働率は97%だったとのことです。

また、コパカバーナ海岸に設置された4000メートル四方のステージでは、アニッタ、ベロ、フレジャー、シダージネグラなどの人気アーティストや、エスコーラジサンバのポルテーラ、モシダーヂ・インヂペンデンチ・ヂ・パードリ・ミゲウらが出演しました。

アニッタ カウントダウン

「私の人生の中で最高の新年です」と語ったアニッタは、コパカバーナ海岸を巨大なバイリファンキに変えてしまったとのことです。

花火が始まったころから財布や宝飾品、携帯電話、砂浜に置かれていたものなどの盗難が報告されたそうです。

年が明けて元日にはコパカバーナ海岸に1000人以上の市の清掃局員が集合して清掃にあたりました。毎年、コパカバーナ海岸では300万人近くが集まる大イベントが終わると清掃業局員が派遣され、午前10時には通りを元通りにするための作業にとりかかります。2017年の元日にはこの海岸だけで290トンのゴミが収集されたとのことです。

(文/麻生雅人、写真/Fernando Maia/Riotur、Alexandre Macieira/Riotur)